米アトランタ連銀が暗号資産リスクについて警告(再掲)

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 アトランタ連邦準備銀行は、ブロックチェーンおよび暗号資産(仮想通貨)に関連するリスクについて警告を発した。

 26日の声明によると、アトランタ連銀は銀行と金融サービスプロバイダーに対し、暗号資産を取り扱う際は注意を払うよう勧告した。

 「銀行組織とそのサービスプロバイダーは、リスクを特定・監督・管理する体制を整えるべきである」と同連銀は述べた。

 銀行を監督する規制当局に対しては、信用組合および銀行の健全性と安全性を同時に確保すべきであると助言した。

 「銀行組織は複数の関係を持つことができるが、適切に管理されなければ、それぞれの新たな提携がリスクをもたらす可能性がある」

 さらに、アトランタ連銀は、複雑な決済システム、暗号資産活動、ブロックチェーンに関与する銀行に対し、連銀の「新規活動監督プログラム」に従うよう強調した。

 23年8月に発表された同プログラムは、銀行組織が行う暗号資産やDLT(分散型台帳技術)に関連した新たな活動に対する連邦銀行の監督を強化することを目的としている。

●違法活動における暗号資産利用の拡大

 この警告が発表された背景として、組織犯罪グループが違法行為を行うためのツールとして暗号資産が利用される事例が増えていることがある。バグ報奨金・セキュリティサービスプラットフォームImmunefiの最新報告書によると、24年1月だけで、19件の事件において約1億2700万ドル相当の暗号資産がハッカーや詐欺者の手に渡った。

 これは、23年1月の暗号資産詐欺による被害総額2102万1800ドルから6倍の増加となった。また、4536万9855ドルの被害額を記録した同年12月からは2.8倍に増加している。

 12月、アトランタ首都圏の警察は、住民を狙った暗号資産詐欺に関する大量の報告を受け、緊急警告を発した。連邦政府当局は当時、仕掛け人が価格をつり上げ、人々に買わせる「パンプ・アンド・ダンプ」を指摘していた。

 ジョージア州州務長官は以前、暗号資産関連の投資とビジネスチャンスに関する投資広告について、投資家に注意喚起を行った。

 「投資家はこうした広告に警戒し、詐欺の可能性が大きいことを認識するようお願いする」と同長官は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/atlanta-federal-reserve-warns-banks-about-crypto-risks.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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