香港のビットコイン現物ETF、第1週目に運用資産2億3000万ドルに到達

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 香港の現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)が、最初の1週間で2億3000万ドルの運用資産を調達した。

 香港証券取引所が公開したデータによると、ビットコインとイーサリアム(ETH)を含む暗号資産(仮想通貨)現物ETFの運用資産は2億7300万ドルで、暗号資産先物ETFの運用資産である1億5200万ドルを80%近く上回った。

●発行者ごとのビットコインETFの運用資産

 立ち上げ後、最も好調だったのは華夏基金管理のETFで、ビットコインが1億1600万ドル、イーサリアムが1900万ドルを調達した。

 ボセラ・インターナショナル及びハッシュキー・キャピタルのビットコインETFは運用資産5700万ドルとなり、両社のイーサリアムETFは運用資産1160万ドルとなった

 ハーベスト・グローバル・インベストメントのビットコインETFも運用資産が約5700万ドルとなり、同社のイーサリアムETFは1150万ドルを調達した。

 これら3つの現物ビットコインETFを合わせると、運用資産は2億3000万ドルに達し、これら3つのイーサリアムETFの運用資産は約4300万ドルとなった。

 クラーケンの子会社であるCFベンチマークでCEO(最高経営責任者)を務めるスイ・チャン氏は、香港の暗号資産ETFは比較的緩やかなスタートだったが、24年末までに運用資産は10億ドルを超えると予想した。

●香港ETFの有利な税制と規制:ビットゴー

 ビットゴーでアジア太平洋地域担当マネージング・ディレクターを務めるホーベン・HB・リム氏は、香港のETFに関する自身の見解を共有し、一部の投資家は米国や欧州の類似商品よりも香港の商品を好むだろうと述べた。

 「一部の投資家は、母国の規制当局による好ましくない規制や税制を理由に、北米や欧州で上場している暗号資産現物ETFの取引を好まないかもしれない」とリム氏は述べた。

 「香港の暗号資産現物ETFは、香港が税制や規制面でより大きなアドバンテージをもたらすと考えているかもしれないこれらの投資家に、新たな選択肢を提供する」とリム氏は述べた。

 リム氏は、香港は暗号資産に対する高度に包括的で強固な規制体制を確立しているが、まだ改善の余地はあると語った。

 同氏は、独立した暗号資産カストディアンが追加のカストディの選択肢を提供するための規制体制と、暗号資産の店頭取引に関する香港の規制案の修正の必要性に言及した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/hong-kong-spot-bitcoin-etfs-reach-230-million-aum-in-first-week.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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