暗号資産取引所のアップホールド、複数のステーブルコインのサポート停止
アップホールドが、欧州で暗号資産(仮想通貨)を管理するMiCA(暗号資産市場)規制を前に、複数のステーブルコインのサポートを停止する。
リップルでCBDC(中央銀行デジタル通貨)アドバイザーを務めるアントニー・ウェルフェア氏は18日、アップホールドがダイ(DAI)、フラックス(FRAX)、ジェミニ・ドル(GUSD)、パックス・ドル(USDP)、トゥルーUSD(TUSD)、テザー(USDT)などのステーブルコインを今後サポートしないことを示す通知を共有した。この通知によると、アップホールドは、USDコイン(USDC)、ユーロ・コイン(EURC)、ペイパルUSD(PYUSD)のサポートは継続する。
同取引所はさらに、6月27日までに保有コインをUSDコインに両替するよう促した。そうしなかった場合、28日に全て自動的にUSDコインに両替される。
記事公開時点で、アップホールドはクリプトニュースのコメント要請に回答していない。
●アップホールドやその他の取引所、EUのステーブルコイン規制に対応
MiCAのステーブルコイン規制は、EEA(欧州経済領域)で6月30日に施行される。これは、同地域のステーブルコイン分野にとって、大きな規制上の動きとなる。
この枠組みの下、EU(欧州連合)内のステーブルコイン発行者は、EMI(電子マネー機関)又は信用機関のライセンスを取得しなければならない。一部のステーブルコインについては不透明なままだが、ユーロに裏付けられたコインはこの新たな規制枠組みの下で繫栄すると期待されている。
さらに、この規制はステーブルコイン市場を変革する予定だ。MiCAは、法定通貨に裏付けられたステーブルコインが流動性のある準備金との1対1の比率を維持することを義務付ける。多くの業界関係者は、これらの規則がEUの暗号資産市場に利益をもたらす可能性があると強調している。
また、この規制は市場の安定性を高め伝染リスクを緩和するよう設計されている。資本要件、透明性規範、顧客保護などが要求される。
他の取引所も足並みをそろえているようだ。バイナンスは、一部のステーブルコインの取引を制限した。OKXは、このEUの新規則に合わせてテザーに関する取引ペアを廃止した。
一方、クラーケンは、欧州の利用者にテザーを提供し続ける方法に取り組んでいると述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/uphold-crypto-exchange-stablecoins-europe-mica-regulations.htm
This story originally appeared on cryptonews.com.
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