仮想通貨を活用した国際送金を変革へ リップル社がラテンアメリカ大手取引所と協業
●国際送金を変革
米リップル社は3日、ブラジルで国際決済ソリューション「リップルペイメント」をローンチすることを発表した。
まずは、ラテンアメリカ大手の暗号資産(仮想通貨)取引所Mercado Bitcoinが、リップル社のエンドツーエンド型のソリューションを使うために最初の顧客になると説明。両社は協業し、仮想通貨を活用した国際送金を変革すると述べている。
このエンドツーエンド型のソリューションは、企業が容易にブロックチェーン技術を活用して、安全かつ効率的に、安価で速い国際送金を行うことが可能。利用者は24時間365日、資産を移動することができる。
Mercado Bitcoinはこのソリューションを、まずブラジルとポルトガル間における社内の財務に使用し、将来的には企業や個人の顧客が行う国際送金にも活用する計画だとした。
リップル社は今回、この機能の特長の1つは非居住者預金口座を使うことだと説明。そのため、Mercado Bitcoinのユースケースでは、ユーザーはレアルで直接支払いができ、顧客体験の向上につながるとしている。
リップル社の担当者に取材した「Cointelegraph」によれば、Mercado Bitcoinはリップル社のソリューションを2024年末までにローンチする予定だ。
●関係者のコメント
リップル社のラテンアメリカ部門のマネージングディレクターは、今回の発表に以下のコメントを寄せた。
"リップルペイメントは、仮想通貨企業にとって重要な特有の機能を提供する。企業はリアルタイム送金を通して事業を簡素化し、流動性を最適化して、最終的にはより多くの利益を得ることが可能だ。Mercado Bitcoinは10年以上の事業経験を持つ仮想通貨市場のリーダーで、トークン化のサービスをブラジルに提供しており、協業することを楽しみにしている。"
また、Mercado Bitcoinの銀行部門のトップは以下のようにコメントしている。
"今回の協業の目的は、リップル社の専門技術を通して送金を簡素化することである。同時に、リップル社とのパートナーシップは、当社のサービスを国際化するための次のステップになるだろう。"
なお、Mercado Bitcoinは以前、決済大手マスターカードの「Mastercard Crypto Credential」という取り組みに参加したこともあった。
(イメージ写真提供:123RF)
CoinPostに掲載された記事を、許可を得て転載しています。
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