従来のビットコイン市場サイクルに「根本的な変化」が迫っている可能性
コインマーケットキャップの最新の四半期レポートによると、現在のトレンドは過去のパターンを上回っており、従来のビットコイン(BTC)市場サイクルに変化が生じる可能性がある。
この第3四半期レポートでは、強気市場の進捗が40.66%であることが明らかになった。
過去のパターンに基づくと、強気市場は通常、半減期後518-546日でピークに達するという。
直近のビットコイン半減期は、24年4月19日に生じた。
しかし、ビットコインは通常の市場ピークを約100日間先行していることが、このレポートで明らかになった。
これは、「予想より大幅に早い」25年5月中旬から6月中旬にかけてピークに達する可能性を意味している。
しかし、いくつかの指標は広範な市場ダイナミクスの変化を示している。主に、インフラの成長が鈍化している。
同レポートは、これはアノマリーか、あるいは市場行動の長期的な変化の始まりの可能性があると指摘した。
ビットコインが「過去のパターンに従い続けるか、暗号資産サイクルの根本的変化を目の当たりにしているのか」はまだ分からない、と同レポートは記した。
さらに、複数の兆候が、ビットコインの伝統的な4年間サイクルの破れを示している。
具体的には、「機関の採用、ETF(上場投資信託)、市場ダイナミクスの変化によって推進される」いわゆる「スーパー・サイクル」に突入する可能性がある。
ビットコイン・スーパー・サイクル理論によると、ビットコインは、その価格推移を特徴づけてきた伝統的な4年間の市場サイクルに反して無制限に上昇し続けるという。
伝統的資産との相関はもう1つの指標だ。ビットコインの値動きは金やハイテク株と徐々に相関している。これは、この資産が一般的な金融市場により深く統合されつつあることを意味している。
「この相関は、ビットコインが伝統的な金融資産により近い取扱いを受けることを意味しており、独立した4年間サイクルが破られる可能性がある」と同レポートは記した。
さらに、ビットコイン投資家の構成は「劇的に変化」している。機関の採用が顕著に拡大している。
●第3四半期は弱気だったが、第4四半期は強気か
同レポートはさらに、ビットコインの24年第3四半期のパフォーマンスを分析した。
同レポートはこれを「強弱混合」と表現した。8月のリターンはマイナス8.6%で、これは7月(2.95%)と9月(11.39%)の「小幅な上昇に挟まれて」いた。
また、第3四半期の市場心理は一貫して弱気だった。
だが、過去のデータから示唆される通り、この弱気のトレンドは予想通りだった。
しかし、同じデータが第4四半期の反転の可能性を示唆している。
過去10年間で、10月は平均22.9%の上昇だった、と同レポートは記した。
11月と12月もプラスのリターンとなっており、それぞれ平均46.81%と5.45%だった。
さらに、24年のこれまでの四半期は既に「好調なパフォーマンス」を記録している。2月は43.55%、3月は16.81%上昇した。
同レポートは、「過去のパフォーマンスは将来の結果を保証するものではない」と強調した。
しかし、「過去の第4四半期の好調さと24年の全体的な強気トレンドを合わせてみると、第3四半期の弱気な指標にもかかわらず、ビットコインは24年を堅調に終える態勢を整えている可能性がある」と同レポートは記した。
一方、第3四半期には、52分野中19分野で時価総額が成長した。
「成長が最も著しい分野」はトロン(TRON)エコシステム、メディア、ステーブルコインだった。
AI(人工知能)分野も、第3四半期に大きく回復した。
同レポートは、「第3四半期には、DeFi(分散型金融)やインフラ事業から、AI、メディア、ミームコインといったより投機的で消費者志向の分野にシフトしたようだ」と結んだ。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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