「プログラマビリティ」がビットコインの次の上昇の起爆剤と
ある開発者グループは、ビットコイン(BTC)ブロックチェーンへのプログラマビリティの導入が、世界最大の暗号資産(仮想通貨)である同通貨の次の上昇を推進する可能性があると考えている。
ビットコインは現在デジタル・ゴールドとみなされており、価値の保存が主な用途となっているが、開発者らはプログラマビリティの追加が幅広い機能性と用途をもたらすと主張している。
イーサリアム(ETH)ネットワーク上でスマート・コントラクトを作成し分散型アプリケーションを開発できるライバルのイーサリアムとは異なり、ビットコイン・ブロックチェーンはそうした機能に対応できていない。
開発者らは長年の間、ビットコインを決済向けに拡張するためのライトニングなどの「レイヤー2」ネットワークを作成することで、この制限に対処しようとしてきた。
しかし、これらのソリューションの多くは信頼できないことが判明しており、ネットワーク間でトークンを移動するために利用される関連ブリッジはハッキングに対して脆弱なため、ユーザーは不安になっている。
●開発者ら、ビットコインのプログラマビリティ強化に取り組む
決済用途では普及していないが、開発者らは最近ビットコインのプログラマビリティの強化で前進している。
サトシ(ビットコインの最小単位)にデータを埋め込むことでNFT(非代替性トークン)の製作を可能にするビットコイン・オーディナルズなどのプロジェクトによって、さらなる進歩への道が開かれた。
Domoという匿名の開発者が提案したBRC-20トークンの導入によって、ビットコインのプログラマビリティをさらに向上させる方法の探索が始まった。
ビットコイン・ネットワークのソフトウェア・アップグレードであるOP_CATなどの提案は、プログラマビリティの導入をより容易にすると考えられている。
最近700万ドルを調達したアーチなどの新興企業やレイヤー1財団は、ビットコインのプログラマビリティを向上させるソリューションに積極的に取り組んでいる。
アーチは、ビットコイン上でのアプリケーション・プラットフォームの運営を目指している。これによって、ソラナ・ネットワークのアプリをビットコインに移植できる可能性がある。
レイヤー1財団は、BRCー20メタプロトコル用のプログラム可能なモジュールを開発している。これによって、ビットコイン・ブロックチェーン上でのコードの保管と実行が可能になる。
これらのイニシアチブは、貸付、借入、分散型取引所、ステーブルコインなどのアプリを構築している約20の開発者チームの関心を集めている。
●ビットコインDeFi市場のTVLが10億ドルに
ビットコインのプログラミング・コミュニティのメンバーの一部は、ビットコインのプログラマビリティの未来には懐疑的だが、レイヤー2ソリューションが普及すると考えている。これらの新たなベンチャーは、ビットコイン上のDeFi(分散型金融)アプリへの流入に賭けている。
現在、ビットコインDeFi市場のTVL(トータル・バリュー・ロックド)は約11億ドルで、イーサリアムの527億ドルよりも遥かに少ない。
しかし、ビットコインのプログラマビリティの支持者らは、ビットコインのDeFiエコシステムがイーサリアムに匹敵するかそれを上回り、暗号資産市場の著しい成長を推進する未来を思い描いている。
数週間に及ぶ調整を経て、一部のアナリストがビットコインに対し強気に転じたことは注目に値する。
大手トレーディング企業のQCPキャピタルは、ビットコインの値動きに楽観的な見方を示し、1BTC=7万4000ドルの高値に戻ると予想した。
同社は最近の文書の中で、相当数の買い方が24年12月期日の10万-12万ビットコインのコールを取得しており、同通貨の上昇への自信が示唆されると述べた。
同様に、テクニカル・アナリストのレクト・キャピタル氏は、売り圧力の低下によって示唆されている通り、ビットコインは半減期後の「危険ゾーン」から脱出し、上昇局面に入ったと考えている。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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