ウェルズ・ファーゴ銀行、ビットコインに1億4300万ドルを投資(再掲)

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 米国第3位銀行ウェルズ・ファーゴが、米国の新たなビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)商品のひとつに投資していることが明らかになった。

 10日に提出された13F―HRフォームによると、3月31日時点で同社は3つのビットコイン投資商品に1億4300万ドル相当を投資している。

⚫︎ウェルズ・ファーゴ、ビットコインを購入

 これらの資金の大部分はGBTC(グレイスケール・ビットコイン・トラスト)で保有されている。GBTCは従来の株式市場の取引時間にビットコイン現物価格を追跡するよう設計されたビットコイン現物ETFだ。同ファンドは、一定額のビットコインを直接その株式の裏付けとしており、そのビットコインは管理手数料が課されるため時間とともに徐々に減少する。

 他の2つのビットコイン関連投資は、ビットコインATMプロバイダーであるビットコイン・デポへの9万9000ドル、ビットコイン先物ETFのBITO(プロシェアーズ・ビットコイン・ストラテジーETF)への120万ドルである。

 これらの投資合計は、ウェルズ・ファーゴの運用資産6030億ドルのほんの一部に過ぎず、また報告以来ビットコイン価格とともに縮小している可能性が高い。

 とはいえ、暗号資産(仮想通貨)コミュニティは同社の投資について、機関投資家によるビットコイン導入に向けた大きな一歩として歓迎している。

 18年、ウェルズ・ファーゴは一時的にクレジットカードによる暗号資産購入を禁止したが、同社アナリストはビットコインの急速な普及拡大と今後数年間の価格上昇を認識するようになった。

⚫︎グレイスケールを選ぶ理由

 ウェルズ・ファーゴは2月、ビットコインETFを希望する顧客向けに投資オプションとして提供し始めた。1月の承認以来、ビットコイン現物ETFには118億ドルの資金が流入している。

 ここ数週間において、他の大手金融機関もビットコインETFへの大規模投資を公表している。これまでのところ、ビットコインETFへの最大の所有者として知られているのはサスケハナ・インターナショナル・グループで、同社は運用資産4380億ドルのうちビットコインETFで18億ドルを保有している。

 興味深いことに、ウェルズ・ファーゴとサスケハナの両社がGBTCに最大の投資を行っているということだ。ブラックロックやフィデリティのようなほとんどの競合企業の運用コストが0.3%にあるのに対し、GBTCは年間1.5%の手数料を課している。

 グレイスケールは、ETF導入前からビットコインを大量に保有していたため、現在最大のビットコインETFとなっているが、その差は大きくない。同ファンドは1月11日以来、資金流出が続いている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/wells-fargo-banks-has-invested-143-million-in-bitcoin-filing-reveals.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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