OKX、香港でのVASPライセンス申請を取り下げ

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 暗号資産(仮想通貨)取引所のOKXは24日、香港でのVASPライセンス申請を取り下げ、居住者への取引サービスの提供を停止すると発表した。

 OKX以外にも、ゲートアイオーの香港関連会社であるHKVAEXとフォビ香港も最近、香港証券先物委員会へのVASP申請を取り下げていた。OKXは声明の中で、今回の決定の理由として事業戦略の「慎重な検討」を挙げているが、詳細は明らかにしていない。

⚫︎OKX、香港での申請取り下げと中央集権型取引所サービスの停止

 香港の規制要件に従い、OKXは5月31日までに香港居住者への中央集権型取引所サービスを停止する。同社はユーザー資金が安全であることを確認しているが、同日以降の入金は自動的に実行されない可能性があり、未決済の注文はキャンセルされる。

⚫︎OKX香港、VASPライセンス申請を取り下げ

 また、5月末までの未決済注文はキャンセルされ、資金は各OKX口座残高に移される。ユーザーは24年8月31日までに、自己管理ウォレットまたは他のサードパーティプラットフォームの口座に資金を引き出すことができる。

 8月の期限を過ぎると、ユーザーは直接引き出しや送金を実行することができなくなり、残りの残高はOKXの利用規約に従って「未請求資産」として扱われる。

 中央集権型サービスは停止されるが、ウェブ3自己管理ウォレットは引き続き利用可能であり、今回の決定による影響は受けないと同社は説明している。

⚫︎OKX、香港の暗号資産ライセンス要件を受け申請取り下げ

 香港立法会(議会)は22年12月、暗号資産サービスプロバイダーに対するライセンス制度を導入する修正案を可決。新規制が23年6月に施行された。

 その結果、香港証券先物委員会はすべての国内暗号資産取引所に対して運営ライセンスの取得を義務付けた。ライセンスを申請できなかった取引所は、24年5月31日までのサービス停止を命じられている。

 OKXは当初、11月16日に香港証券先物委員会へVASPライセンス申請を提出していた。

 多くのグローバル取引所も同様のライセンスを申請している。香港証券先物委員会は、OKX、バイビット、ブリッシュ、クリプトドットコムなどの有名企業を含む20の暗号資産会社からの申請を審査していた。

 香港から撤退するOKXだが、他の国・地域で積極的に活動している。1月にはドバイでVASPライセンスを取得し、最近ではトルコとオーストラリアにもサービスを拡大している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/okx-withdraws-vasp-license-application-in-hong-kong.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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