コインベースの海外機関投資家部門がファイアブロックス・ネットワークに参加
コインベースの海外機関投資家部門であるコインベース・インターナショナル・エクスチェンジが、特定の地域の機関および個人顧客に無期限先物や現物取引機能を提供するため、ファイアブロックス・ネットワークに参加した。
ファイアブロックスは、デジタル資産の移動、保管、発行用のブロックチェーン・セキュリティ・サービスを提供している。コインベース・インターナショナル・エクスチェンジの顧客は、ファイアブックス・ネットワークを用いてアカウントに接続できるようになる。
コインベース・インターナショナル・エクスチェンジのウスマン・ナイームCEO(最高経営責任者)は、「今回の提携は、機関および個人顧客向けのサービスを拡大し続ける中で、世界の顧客に強固で信頼できる取引インフラを提供することへの当社のコミットメントを強調するものだ」と述べた。
コインベース・インターナショナル・エクスチェンジでは、米国外の機関投資家が暗号資産(仮想通貨)の無期限先物を取引できる。同取引所は23年にデリバティブの提供を開始している。
ファイアブロックスのマイケル・シャウロフCEOはクリプトニュースに対し、「コインベース・インターナショナル・エクスチェンジのファイアブロックス・ネットワークへの統合開始によって、当社の顧客は新たな市場にアクセスできるようになる。新規顧客と既存顧客の需要を満たす新たなサポートを追加し続けることを喜ばしく思う」と述べた。
●ファイアブロックス・ネットワーク参加の利点
コインベース・インターナショナル・エクスチェンジがファイアブロックス・ネットワークに接続することで、顧客は業務のセキュリティを高めることができる。
コインベース・インターナショナル・エクスチェンジは、特定の地域の米国外の機関のみが利用できる。米国の機関はアクセスが禁止されている。FCA(金融行為規制機構)による規制上の制約から、英国の個人顧客は暗号資産デリバティブを利用できない。
コインベース・インターナショナル・エクスチェンジを利用して取引を行う人々は、ファイアブロックス・コンソールやAPIを通じて、接続取引所、ファイアブロックス・ウォレット、ネットワークの相手方、ホワイトリスト登録アドレスとの間で入金、出金、リバランスができるようになる。
これにより、取引所の入金アドレスをホワイトリスト登録することに関連した運用リスクを緩和できる、とコインベース・インターナショナル・エクスチェンジは述べた。
●ファイアブロックス、アークおよびゾディア・マーケッツと提携
FCAの規制を受けたデジタル資産取引所兼ブローカー兼カストディアンであるアーカックスは5月、より迅速なデジタル資産取引および決済作業のためにファイアブロックス・ネットワークを利用していると述べた。
スタンダード・チャータードが支援する暗号資産取引所兼ブローカーのゾディア・マーケッツと暗号資産カストディ技術を提供するファイアブロックスは3月、国際決済の改善のために提携した。英国に拠点を置くゾディア・マーケッツは、この提携は、デジタル資産を利用した価値移転を可能にすることで、銀行業務の課題に対処し効率性を改善するものだと述べた。
コインベースにとって、デリバティブ取引は極めて重要だ。同社は、暗号資産取引量全体の75%をデリバティブが占めていると報告している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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