韓国の公的年金基金、マイクロストラテジー株に3375万ドルを投資

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 韓国の公的年金基金は、24年第2四半期にマイクロストラテジー株を24万5000株(3375万ドル相当)購入した。最新の13F書類によると、この投資は同基金が保有する米国株の0.04%にあたる。

 NPS(国民年金公団)は24年第3四半期、コインベース株を28万2673株購入し、米国株保有の中で初となるデジタル資産企業投資を行った。同四半期、NPSは相場上昇に乗じ、2万3956株を売却した。

 ビジネス分析ソフトウェア開発で知られていたマイクロストラテジーだが、ビットコイン(BTC)投資の重要プレーヤーとなった。同社のマイケル・セイラーCEO(最高経営責任者)はビットコイン支持者として有名であり、この動きを主導している。

 同氏主導のもと、マイクロストラテジーは最大のビットコイン保有企業となった。24年半ばまでに、同社はビットコイン供給量の約1%を保有していた。

●韓国NPS、デジタル資産投資の分散でより高い利回りを目指す

 世界最大級の年金基金を監督するNPSは、投資対象を意図的に拡大している。さまざまな投資タイプにリスクを分散させるため、コインベースなどのデジタル資産企業への投資を行っている。NPSは、伝統的な投資先と比較してより高い利回りを獲得したいと考えている。

 NPSがコインベースへの投資を決定したのは、同社株価が1四半期で約40%と大幅に上昇した時期であり、NPSはその戦略の有効性を確認したのかもしれない。これによりデジタル資産関連企業はさらなる成長への手段とみなされ、その投資に拍車がかかる可能性がある。

●韓国、デジタル資産規制を進める

 韓国では、暗号資産利用者保護法の制定など、デジタル資産に関連する規制の明確化が進んでいる。この法的枠組みが規制の不確実性を減らしたことで、NPSはデジタル資産をより信頼できる投資分野として認識したのだろう。

 NPSのマイクロストラテジー株投資は、将来的にデジタル資産の重要性が高まることを見越した、先進的な動きと見ることができる。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/south-korea-public-pension-fund-microstrategy-shares-q2.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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