米国のイーサリアム現物ETF、立ち上げ以来初の週間純流入(再掲)
米国のイーサリアム(ETH)現物ETF(上場投資信託)が、7月23日の開始以来初の純流入を記録した。
ETFトラッカーのソーソーバリューのデータによると、米国で新たに立ち上げられた9件の現物イーサリアムETFは、5日からの1週間で計1億480万ドルの純流入となった。
これらのETFにとってこれは大きな節目であり、9日時点での合計取引額は19億ドル、純資産額は計73億ドルとなった。
●流入にもかかわらずイーサリアム価格は下落
原資産であるイーサリアムの価格が急落し、8月初めから23%下落する中で、この資本流入が生じた。
注目すべきことに、9件中6件のファンドがこの期間に純流入を記録した。
先頭に立ったのがブラックロックのETHA(iシェアーズ・イーサリアム・トラストE)で、1億8840万ドルで最大の流入となった。
同ファンドは立ち上げ以来9億ドル超の資産を集めており、未だ1日も流出していない。
フィデリティのFETH(フィデリティ・イーサリアム・ファンド)が第2位で、先週4465万ドルを集め、資産総額は3億4200万ドルとなった。
他のETFでは、ETH(グレイスケール・イーサリアム・ミニ・トラスト)は1980万ドル、ETHV(ヴァンエック・イーサリアムETF)は1660万ドル、ETHW(ビットワイズ・イーサリアムETF)は1170万ドル、EZET(フランクリン・イーサリアムETF)は370万ドルの流入を記録した。
しかし、CETH(21シェアーズ・コア・イーサリアムETF)とQETH(インベスコ・ギャラクシー・イーサリアムETF)は、この1週間流入出無しだった。
1億8000万ドルが流出し、9件の全ファンドを合わせた4億640万ドルの流出の一因となったETHE(グレイスケール・イーサリアム・トラスト)が無ければ、総流入額はさらに高かったかもしれない。
一方で、ETF発行者は現物イーサリアム・ファンドのオプション商品の導入を推進している。
NYSE(ニューヨーク証券取引所)アメリカンは7日、グレイスケールとビットワイズが管理する3件のイーサリアムETFのオプションの上場・取引のための規則変更を提案した。
この動きでは、ETHW、ETHE、ETHのオプションを含めようとしている。
●イーサリアムのバーン率が最低水準に低下
既報の通り、イーサリアム・ネットワークではバーン率が低下し、24年の最低水準に達した。
バーン率を決める重要な要素である取引の基本手数料は、最近1-2グウェイで推移しており、ネットワーク活動が大幅に低下している。
ガス手数料の減少は、バーンされるイーサリアム量の減少につながっている。
10日にバーンされたイーサリアムはわずか210枚で、24年の最低値となった。
これに対し、ガス手数料が100グウェイ前後に急増した5日には、5000イーサリアムがバーンされた。
バーン率の低下の結果、同ネットワークではインフレが進み、同日には純額で2000イーサリアム超が放出された。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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