TONが93%下落と表示、コインマーケットキャップが不具合認める

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 コインマーケットキャップが3日、トンコイン(TON)の時価総額が一時130億ドルから1億5000万ドル割れに下落したと誤って表示した。同社はその後、価格の不一致を認めた。

 利用者が異常な価格下落を報告した後、同チームは、「安心してほしい。当社の開発陣はこの問題を積極的に調査し、できるだけ早期の問題解決に取り組んでいる」とXにポストした。

 コインマーケットキャップ上のトンコインの価格は当初、ネットワークの不具合により1TON=5.5ドルから0.30ドルに急落した。一方、他の集約サイトや取引所は、問題なく稼働し続けた。

 一部の利用者は、この不具合はインデクサの問題に関係している可能性があると推測している。トンコインはUTC(協定世界時)3日9時5分まで、5.18ドル付近で取引されていた。

●コインマーケットキャップのデータ、取引所の不具合や流動性低下によるエラーに対し脆弱

 コインマーケットキャップは、様々な取引所からデータを集めている。しかし、技術的エラー、価格操作、流動性低下により取引所が不正確なデータを提供した場合、表示される価格が歪められる可能性がある。例えば、あるトークンが主に1つの取引所で取引され、流動性や取引量が少ない場合、価格乖離が起こり得る。

 一方、この問題はコインマーケットキャップ自体に直接起因する場合もある。サーバーの異常、ソフトウェアのバグ、あるいは価格決定アルゴリズムの誤りでエラーが生じる可能性もある。

●TONブロックチェーン、ドッグス・トークンのミント関連で2回停止

 TONブロックチェーンは先週、2日間で2回停止した。当初観測筋が伝えその後TONネットワークが確認した通り、いずれも直接の原因はドッグス(DOGS)のミントだった。

 トンコインは8月上旬、バイナンスが同トークンの上場と取引を発表した後、12%急騰した。

 トンコインは元々テレグラムが開発したもので、同メッセージング・プラットフォームへの統合でその機能を高めることを狙っていた。同ブロックチェーンは最近、テレグラムのパヴェル・ドゥロフCEO(最高経営責任者)がパリでフランス当局に逮捕されたことで注目を集めている。

 ドゥロフ氏は、違法行為、薬物売買、詐欺、資金洗浄のためにプラットフォームの運営を共謀したなど、深刻な疑惑に直面している。

 しかし、トンコインは移行されており、現在はテレグラムとは独立して運営されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/coinmarketcap-admits-to-glitch-after-ton-price-shows-massive-93-drop/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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