分散型予測市場のポリマーケット、米大統領選討論会でハリス氏の勝利を予想
ブロックチェーン技術などを活用した、分散型予測市場プラットフォームであるポリマーケットの参加者は、９月１０日の夜に行われる最初の米大統領選討論会で、民主党候補のカマラ・ハリス米副大統領が共和党候補のドナルド・トランプ米前大統領に勝利すると予想していることが、予測市場のウェブサイトの投票で明らかになった。
●ハリス氏とトランプ氏、大統領選討論会の準備を進める
新たな投票結果によると、米ＡＢＣ放送で行われる、この待望のテレビ討論会で、ハリス氏が勝利するだろうと予想している。
１０日夜の討論会は、６月にトランプ氏と現米大統領のジョー・バイデン前候補が対決して以来のものとなる。
バイデン氏は７月、新たに民主党候補に選出された、ハリス氏との討論会での悲惨な結果を受け、選挙戦から離脱した。
ポリマーケットの利用者は、以前からトランプ氏とハリス氏について政治的予測を行っている。分散型予測市場の利用者は、２０２４年の米大統領選では、かつてのリアリティ番組のスターが５２％の得票率で、元最高検察官に勝利すると支持していた。
トランプ氏とハリス氏は得票率で拮抗しており、今週の討論会を前にして両候補は事実上同率となり、史上最高の賭けの投票数を記録する可能性があると専門家は指摘している。
実際、ポリマーケットの賭け手の大半は、視聴者数は７５００万人を超え、２０１６年にトランプ氏とヒラリー・クリントン氏の討論会にチャンネルを合わせた８４００万人に匹敵するだろうと予測している。
●候補者と暗号資産業界
トランプ氏はブロックチェーン業界を大きく受け入れており、以前は米国を 「世界の暗号資産の首都」にすると宣言していた。
前米大統領は最近、ワールド・リバティ・フィナンシャル（息子のエリック氏とドナルド・ジュニア氏による新しい暗号資産プラットフォーム）を自身のソーシャルメディアで宣伝した。
ところが、ここ数週間、多数の詐欺事件がこのプロジェクトの発表を霞ませており、一部のトランプ氏支持者の間で懸念が広がっている。
ハリス氏はデジタル資産に対する立場をまだ正式に明らかにしていないが、一部の暗号資産業界関係者は、バイデン氏の規制推進派との提携が、彼女のイメージに悪影響を与えるかもしれないと感じている。
左派系のデジタル資産擁護団体であるＣｒｙｐｔｏ Ｆｏｒ Ｈａｒｒｉｓは８月、民主党候補への支持を喚起すべく、著名な政治家数人を招いて初の対話集会を開催した。
「暗号資産を詐欺呼ばわりしているのは、大統領選に出馬しているトランプ氏ただ一人だ」とワイリー・ニッケル下院議員は、ライブ配信されたイベントの視聴者に語り、前大統領のＸ（旧ツイッター）に投稿された、反暗号資産の古い投稿に言及した。
一方、トランプ氏とハリス氏それぞれの副大統領候補者であるティム・ワルツ知事（民主党）とＪ．Ｄ．バンス上院議員（共和党）は、１０月１日に米放送局ＣＢＳで行われる討論会で直接対決する。
（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
This story originally appeared on cryptonews.com.
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