ジェミニがカナダから撤退へ、12月31日までに資産引き出しを要請

canada_16452217_s.jpg    暗号資産取引所大手のジェミニ(Gemini)がカナダから撤退し、2024年12月31日までにカナダの全顧客の口座を閉鎖すると発表した。

 ウィンクルボス氏が運営するこの取引所は、9月30日にカナダの顧客に送ったメールの中で、90日以内に口座から資産を引き出すよう顧客に伝えた。

 「12月31日をもって、ジェミニは一部の例外を除き、カナダのすべての顧客口座を閉鎖します。」

 「9月30日から90日以内に、ジェミニのプラットフォームからお客様の資産を引き出してください。」

 ジェミニチームはカナダの顧客に対し、暗号資産を外部のウォレットアドレスに移動するよう求めた。

 口座に法定通貨がある顧客は、連携している銀行口座に引き出すことができる、と同社は付け加えた。

 ジェミニは、カナダ証券管理局(CSA)が暗号資産取引プラットフォームに対する厳格なコンプライアンス期日を設定した数カ月後に、カナダでの事業停止を決定した。

●ジェミニと主要取引所、厳しい規制によりカナダから撤退

 カナダ投資規制機構(CIRO)は厳しい加盟要件を設定し、規制の整合性と顧客保護を図っている。

 さらに22年、CSAは暗号資産取引所の登録要件を厳格化した。

 規制当局は、暗号資産取引プラットフォームに対し、法的拘束力のある事前登録契約を締結するよう求める文書を発表した。

 CSAの別の要件では、プラットフォームが 「顧客が資産価値を参照する暗号資産(一般にステーブルコインと呼ばれる)を購入または預けることを許可すること」を禁じている。

 しかし、カナダのいくつかの州は、暗号資産に関する独自の規制を持っており、カナダ在住の投資家は国だけでなく州のガイドラインにも注意する必要がある。

 これを受け、OKX、dydx、Paxos(パクソス)、Bybit(バイビット)、Binance(バイナンス)などの世界的な暗号資産取引所がカナダ市場からの撤退を発表した。

 例えば、バイナンスは23年、ステーブルコインと投資家に対する制限について新たなガイダンスを受け、カナダから撤退した。

 同取引所は、「カナダの顧客を保護する合理的な手段」がないことが明らかになったと指摘した。

 バイビットは23年6月、カナダにおける規制当局の監視の強化を理由にカナダから撤退した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/gemini-exchange-to-shut-canadian-accounts/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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