マトリックスポート社がスイスに進出、暗号資産管理会社を買収

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 シンガポールを拠点とするマトリックスポート(Matrixport)は9月30日、スイスへの進出を発表し、クリプト・ファイナンス・アセット・マネジメント(CFAM)の買収に合意した。

 CFAMは従来、ドイツ取引所グループ傘下のクリプト・ファイナンス・グループ(CFG)内で運営されていた。

 買収後、同部門はマトリックスポート・アセット・マネジメント(MAM)に社名変更された。

 さらに、さまざまな暗号資産投資商品や仕組みの構築能力とともに、機関投資家向けの暗号資産投資ソリューションを提供する。

 一方、CFAMの資産運用を率いていたステファン・シュツイッター氏がMAMの最高経営責任者(CEO)に任命された。

 さらにマトリックスポートのCEOジョン・ゲ氏は、新会社の設立を歓迎し、チームをマトリックスポートの一員として歓迎すると述べた。

 「今回の買収により、顧客は最も革新的でコンプライアンスに準拠した暗号資産管理商品にアクセスできるようになり、欧州でサービスをさらに拡大する当社の戦略に合致する」と付け加えた。

 また、この取引は欧州金融管理局(FINMA)を含む必要な規制当局の承認を得ている、とマトリックスポートは述べた。

●マトリックスポートがアジアとヨーロッパで事業を拡大

 CFAMは2018年、暗号資産運用のためのFINMAの認可を取得した最初の運用会社として注目を集めた。

 この認可により、同社はスイスで従来の資産運用会社と競合し、ビットコインのような暗号資産を対象とした様々な投資商品を提供できるようになった。

 同社の暗号ファンドは、主要な暗号資産トップ10への投資に焦点を当てたもので、投資対象は暗号市場指数10(SIX Crypto Market Index 10)であった。

 これで、MAMはマトリックスポートの広範な金融商品の選択肢を広げることができる。

 マトリックスポートは、アジアとヨーロッパでの存在感を強化するため、主要な人材を採用し、グローバルチームを積極的に拡大している。

 同社は香港とスイスで、コンプライアンスと市場参入に不可欠な認可を取得した。

 これらの許認可は、デジタル資産サービスを提供する上で、規制当局の承認が不可欠な市場に参入するマトリックスポートの戦略を反映している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/matrixport-switzerland-crypto-finance-asset-management-acquisition/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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