ステート・ストリートがトークン化債券と金融市場ファンドを模索

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 米金融サービス大手ステート・ストリートは、トークン化された債券と金融市場ファンドを模索していると報じられている。

 ステート・ストリートのドナ・ミルロッド最高商品責任者(CPO)はフィナンシャル・ニュースに、同社は現在この2つのプロジェクトに取り組んでいると語った。 

 ミルロッド氏は、同社が売買取引の変動証拠金または当初証拠金として利用できるトークン化された担保の構築に取り組んでいることを明らかにした。

 現在、企業は取引証拠金を得るために、保有する金融市場ファンドを売却しなければならない。

 これらのファンドをデジタル化し、暗号資産トークンを担保として使用することで、償還の必要性を完全になくすことができる。

 彼女はまた、ステーブルコインの発行や預金のトークン化は当面計画していないことも明らかにした。

 しかし、将来の可能性を否定はしていない。

 彼女は、資金をトークン化するという決定は、従来の金融における実用的な用途が、業界で認識されつつあることに影響されていると付け加えた。

 Cryptonewsの取材に対し、同社からコメントは得られていない。 

●ステート・ストリート、新たにデジタル資産担当責任者を任命

 同社は、投資運用、サービス、管理に重点を置く金融会社である。

 その一部門であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)は資産を運用し、最初の上場投資信託(ETF)の一つを立ち上げたことで知られている。

 同社はまた、証券保管管理(カストディ)、ファンド会計、管理サービスも提供しており、世界中の機関投資家の証券を扱っている。

 ステート・ストリートは、暗号資産分野への関与を拡大し、デジタル資産サービスを強化するために業務提携を結んでいる。

 例えば、スイスの暗号資産企業Taurusと提携し、有形資産のトークン化などのサービスを提供している。

 最近、ステート・ストリートは、かつてバンクオブニューヨーク・メロンの重役だったヴァネッサ・フェルナンデス氏をデジタル資産ソリューション部門のリーダーに任命した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/state-street-exploring-tokenized-bonds-money-market-funds/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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