イーサリアムのガス手数料が6カ月ぶり低水準に、アルトコイン急騰を指摘する見方も
イーサリアム(ETH)ネットワークのガス手数料が、同通貨の価格が週末にかけて若干上昇したにもかかわらず、6カ月ぶりの低水準へと大幅に下落した。
暗号資産分析プラットフォームであるサンティメントのアナリストらは、このガス手数料の下落が、次のアルトコイン急騰のシグナルである可能性を示唆している。
サンティメントのXへのポストによると、イーサリアム取引の平均手数料は1.12ドルまで下落している。
多くの場合、取引手数料は投資家心理のサイクルに追従し、強い楽観と悲観の間で揺れ動く、と同プラットフォームは説明した。
●市場が底値の際にガス手数料が下落
ガス手数料は、市場が天井値の際にピークとなり、底値の際に下落する傾向にある。
イーサリアムのガス手数料は24年2月、試験的なERC-404トークン標準への関心が高まったことで、8カ月ぶりの高水準となった。
しかし、現在のガス手数料の低さは、イーサリアム・ネットワークの活動が増加し、それがアルトコインの急騰に繋がる可能性を示唆しているかもしれない。
サンティメントは、最近の市場の戻しと、同ネットワークへの負担や需要の減少が組み合わさり、イーサリアムや関連アルトコインは予想より早く反転する可能性があると示唆した。
コインゲッコーのデータによると、イーサリアムは過去1週間で4.3%上昇しており、若干の価格上昇という見解が裏付けられた。
さらに、27日には、イーサリアムのレイヤー2ネットワークのうち3つ(オプティミズム(OP)、アービトラム(ARB)、ポリゴン(MATIC))が、それぞれ11.7%、3.5%、2.7%の上昇で、暗号資産の時価総額上位50資産中のパフォーマンス上位5資産に入った。
しかし、ネットワーク活動の減少がイーサリアムの供給量の増加に繋がっている。
ウルトラサウンド・マネーのデータによると、過去1カ月間で新たに7万4458枚のイーサリアムが発行されたが、バーンされたのは5万7516枚のみで、結果として供給量は1万6979枚増加した。
これは、安定して縮小していた過去5カ月間とは対照的だ。注目すべきことに、イーサリアムが22年9月15日に「ザ・マージ」でコンセンサス・メカニズムをPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行してから、43万7000枚超のイーサリアムがバーンされている。
●イーサリアム、第1四半期に3億6500万ドルの収益
イーサリアム・ネットワークは、24年第1四半期に3億6500万ドルの収益を計上し、対前年比で155%増と大幅に成長した。
報道された通り、イーサリアムの第1四半期の収益は、23年第4四半期の1億2300万ドルから200%も増加している。
同四半期におけるDeFi(分散型金融)活動の急増で、ネットワーク参加が増加したことが、この大幅な成長の主要因だ。
利用者の取引によって生じるイーサリアムの手数料収入は、第1四半期に11億7000万ドルに達し、前年同期比で155%、対前四半期で80%の増加となった。
DeFi利用の急増によるこのネットワーク活動の増大で、イーサリアムの24年の平均日間取引数は23年の数字を上回った。
現在の日間取引数は平均115万件で、21年にイーサリアムが圧倒的に上昇した際の最高水準に極めて近い。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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