エクソダスのNY市場への上場が承認、5月9日に取引開始

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 暗号資産(仮想通貨)ウォレット開発会社のエクソダス・ムーブメントが、ティッカーシンボルEXODでNYSE(ニューヨーク証券取引所)に普通株式を上場する承認を得た。

 同社は6日、同取引所で株式の取引が9日に開始すると発表した。

 エクソダスのCEO(最高経営責任者)兼共同創業者であるJPリチャードソン氏は、「NYSEアメリカンでの取引によって、エクソダスは、投資家コミュニティの中でプレゼンスを拡大し流動性を高めることで、株主のためにより優れた長期的な価値を生み出すことができる」と述べた。

 「私たちは、この上場によってエクソダスの認知度が高まると考えている」

●エクソダス、NYSE上場で市場でのプレゼンス高める

 以前はアメリカン証券取引所と呼ばれていたNYSEアメリカンは、メインのNYSEと比べて時価総額の小さな企業に特化している。

 エクソダスは、NYSEアメリカンに移行することで、市場でのプレゼンスを高め、より多くの投資家を引き付ける狙いだ。

 エクソダスの株式は、既にOTCQX市場に上場しており、今回の承認によりエクソダスの株式がNYSEに「上場」される道が開けた。

 同社は既存の株主に対し、NYSEアメリカンへの上場に先立ち、必要な行為は無いと述べた。

 15年に設立したエクソダス・ムーブメントは、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)、その他のデジタル資産といった暗号資産用の自己カストディ型ウォレット・サービスの開発を専門としている。

 注目すべきことに、同社はエクソダスのA種普通株式を表すセキュリティ・トークンをアルゴランド・ブロックチェーン上でトークン化している。これらのトークンは、エクソダス・ウォレットを使って管理できる。

 エクソダスは、ブロックチェーン上で普通株式をトークン化した唯一の米国企業だと主張している。

 エクソダスの24年第1四半期暫定レビューによると、同社の収益は前年同期比118%増の2910万ドルとなった。

 さらに、エクソダスは第1四半期に約169万人の月間アクティブユーザーを報告した。

●zkSNACKs、ワサビ・ウォレットやその他のサービスで米国人ユーザーを禁止

 エクソダスのNYSEアメリカンへの普通株式の上場は、ACINQのフェニックス・ウォレットとzkSNACKsのワサビ・ウォレットが米国人ユーザーへのサービスを中止する中で行われた。

 これは、自己カストディ型暗号資産ウォレット提供会社に対する、規制当局の最近の取締りに対応する動きだ。

 両社は、メタマスクを製作したコンセンシスと暗号資産ミキサーのサムライ・ウォレットに対する措置を受け、自己カストディ型暗号資産ウォレット提供会社が適法なマネーサービス事業者に分類されることについて、懸念を表明していた。

 規制当局は最近、マネーロンダリングなどの違法な活動を助長している可能性があるという懸念から、自己カストディ型ウォレットに焦点を当てている。

 メタマスクを製作したコンセンシスは4月10日、メタマスク・スワップ及びメタマスク・ステーキングに関する法執行措置の可能性を警告するウェルズ通知をSEC(米証券取引委員会)から受け取った。

 これとは別に、暗号資産ミキサーのサムライ・ウォレットの共同創業者は、米司法省やその他の機関にマネーロンダリングの罪で逮捕された。

 サムライ・ウォレットのケオンネ・ロドリゲスCEOとウィリアム・ヒルCTO(最高技術責任者)は、マネーロンダリングと無許可の送金事業の運営を共謀した罪に問われている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/exodus-approved-for-nyse-listing-trading-begins-on-may-9.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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