北朝鮮、盗んだ暗号資産1億4750万ドルを洗浄と国連が報告

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 国連制裁監視機関は北朝鮮が交換所から盗まれた暗号資産(仮想通貨)1億4750万ドルの資金洗浄に関与したと指摘した。ロイター通信の報道によれば、北朝鮮の犯人は3月にトルネード・キャッシュ暗号資産プラットフォームを通して、盗まれた暗号資産を洗浄した。

 同国際機関の制裁監視機関は5月10日に安保理の制裁委員会に極秘文書を提出した。ロイターが入手した文書によれば、監視機関は過去7年間にわたり、北朝鮮の容疑者が実行した暗号資産企業に対する97件のサイバー攻撃を調査している。これは約36億ドルの価値になる。

 さらに、24年だけで、北朝鮮は合計5470万ドル相当の11件の暗号資産窃盗に関与している疑いがある。「小規模暗号資産関連企業が気付かずに雇ったダークウェブの従業員が行った可能性がある」と文書に書かれている。

 関与している深刻な攻撃のひとつは23年に暗号資産交換所HTXから盗まれた1億4750万ドル相当の暗号資産で、24年3月に洗浄された。

 ブロックチェーン犯罪科学企業エリプティックの報告によれば、北朝鮮のラザルスグループは暗号資産交換所HTXと同社のクロスチェーンブリッジHECOブリッジから1億1250万ドル相当の暗号資産を盗んだことに関与している。

 24年3月13日以来、トルネード・キャッシュを通して、このハッキングから1億ドル以上が洗浄されているとエリプティックは警告した。

 トルネード・キャッシュはイーサリアム(ETH)ブロックチェーン上で稼働し、送信元、送信先、取引相手を難読化することで、匿名の取引を無差別に行う暗号資産ミキサーだ。

・窮地に陥ったトルネード・キャッシュと世界の反応

 OFAC(米国財務省外国資産管理局)は22年8月8日にトルネード・キャッシュに制裁措置を加えた。同当局は同社は19年以来、ハッカーに暗号資産70億ドルの洗浄を許可したと非難した。

 開発者のアレクセイ・ペルツェフ氏がマネーロンダリングで告発された後、同暗号資産ミキサーは世界的に直面した。後に、米政府がトルネード・キャッシュをブラックリストに加えた22年8月に同氏はオランダで拘束された。5月14日、ペルツェフ氏はs-Herogenbosch裁判所でオランダ人判事からマネーロンダリングで有罪判決を受けた。

 (イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/north-korea-laundered-147-5m-in-crypto-via-tornado-cash.htm

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