ヴァンエックのビットコインＥＴＦ、第１四半期だけで純資産が１億９００万ドル増加

2024/05/15 10:45 cryptonews

　ヴァンエックのビットコイン（ＢＴＣ）現物ＥＴＦ（上場投資信託）は２４年第１四半期に大きく成長した。

　ヴァンエック・ビットコイン・トラストのＳＥＣ（米証券取引委員会）との最新の文書によれば、ＨＯＤＬビットコインＥＴＦは３月３１日に終了した２４年第１会計四半期に純資産が１億９００万ドル増加した。

・ビットコインＥＴＦの発展とイーサリアム（ＥＴＨ）ＥＴＦの予想される却下

　また、文書はＨＯＤＬが５億１５００万ドルを費やし、６億１９００万ドルの価値がある８７１１ＢＴＣを保有していると示唆している。同ＥＴＦは２０００万ドルの負債と６００万ドルの純実現利益を報告した。さらに、２４年４月３０日時点で、同ファンドの発行済み株式は８２０万株であった。

　２４年１月１０日、ＳＥＣはヴァンエックとその他１０のビットコインＥＴＦを承認し、暗号資産（仮想通貨）業界にとって歴史的な出来事となった。

　ヴァンエックのＣＥＯ（最高経営責任者）ジャン・ヴァン・エック氏は、４月９日のＣＮＢＣのインタビューで、現物型イーサリアムＥＴＦのＳＥＣの承認について懐疑的であった。同氏はおそらく、同社の申請は却下されると予想していることを示唆した。

　ヴァンエックとキャシー・ウッド氏のアーク・インベストは米国で早期にイーサリアムＥＴＦに申請した。両社はそれぞれ５月２３日と５月２４日が期日の最終決定を待っている。

・顧問は懸念と批判を表明

　３月２７日、ヴァンエックの顧問ガーバー・ガーバックス氏は革新を抑制する現在の暗号資産規制を批判した。

　特に、イーサリアムＥＴＦ申請承認の延期に続き、不十分な規制枠組みが原因と考えられる暗号資産業界の不安定さがガーバックス氏の懸念に拍車をかけた。

　「個人的に、先進国市場における規制当局の最初の１０年のデジタル資産規制の管理方法に不満がある」とガーバックス氏は話した。「規制当局は同時に詐欺を可能にし、実際の革新を妨害し、よりよいシステムを構築する人を犠牲にして、現職議員を保護した」。

　「国益や資本形成より個人的、政治的利益や無分別な官僚制度を優先することは許されず、我慢できない。特に現在の世界の経済状況では」とガーバックス氏は述べた。

　（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）