暗号資産取引所OKX、オーストラリアで正式ローンチ

90866369_l.jpg

 世界有数のデジタル資産取引所であるOKXは、23年5月にシドニーにオフィスを設立してから1年、オーストラリアで正式に営業を開始した。

 これにより、オーストラリアではすべてのユーザーを対象とした現物取引と、認証済み法人顧客向けのデリバティブ取引が可能になる。

 今回の動きの数ヶ月前、同社子会社はシンガポールで決済ライセンスを取得していた。同社は24年2月、トルコでも営業を開始している。

 OKXのオーストラリアでのローンチは、信頼性が高く、規制に準拠した暗号資産(仮想通貨)取引とDeFi(分散型金融)へのアクセスを提供することを目的としている。

 同社はXで、「オーストラリア市場への長期的なコミットメントの一環として、当社は地元の暗号資産コミュニティにより良いサービスを提供するため、サービスを改善し続けていきたいと思っている」と述べた。

 OKXは、今回のローンチにより、オーストラリア人に直接豪ドルの入出金を提供する世界最大の暗号資産取引所になると主張している。

 現在のところ、現物取引ユーザーは170の暗号資産現物ペアと、ビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)、テザー(USDT)など合計85銘柄にアクセスできる。同社は今後数ヶ月でさらに多くの銘柄を追加する予定だ。

 OKXオーストラリアのジェネラル・マネージャーであるジェイミー・ケネディ氏は、「オーストラリアの暗号資産ユーザーには、最も人気のある暗号資産に対する豪ドルペアだけでなく、銀行へのシームレスなアクセスを含む、安全で使いやすく、彼らのニーズに応えるプラットフォームが必要である」と述べた。

⚫︎オーストラリアでの暗号資産人気の高まり

 暗号資産取引所がオーストラリアを選ぶ主な理由のひとつは、同国における暗号資産需要の高まりである。Koinlyの調査で、23年7月時点、オーストラリア人の31.6%が何かしらの暗号資産を所有している、あるいは所有していたことがわかった。

 また、オーストラリアにおける暗号資産の所有率は19年以降一貫して増加しており、成人の4人に1人が何かしらの暗号資産を所有している。

 一方、オーストラリアは最近、暗号資産に対する監視を強化し、120万アカウントのデータを要求した。暗号資産への関心が高まる中、納税を怠るユーザーを取り締まる動きである。

 さらに、同国の市場運営会社であるASXは、24年末までに初となる現物ビットコインETF(上場投資信託)を承認しようとしている。これが実現すれば、オーストラリアのユーザー間でビットコイン投資の選択肢が急増することになるだろう。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-exchange-okx-officially-debuts-in-australia.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ