ドイツ銀行、ビットパンダと提携で暗号資産取引を促進

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 ドイツ銀行は4日、顧客の入出金を処理するため、オーストリアの暗号資産(仮想通貨)取引所ビットパンダと提携した。

 暗号資産業界は、特に複数の暗号資産銀行が23年に破綻してから、特に伝統的な銀行との提携が困難になっていた。しかし、暗号資産受け入れ拡大の兆しとして、ドイツ銀行は暗号資産と主流金融のギャップを埋めようとしているようだ。

 この提携により、ビットパンダユーザーはドイツ銀行を通じて伝統的通貨を入出金できるようになる。暗号資産取引所への送金を制限している銀行もある中、これは重要な動きである。

⚫︎ビットパンダユーザー400万人、ドイツ銀行の暗号資産サポート拡大で恩恵受ける

 ビットパンダと提携するのはドイツ銀行が初めてではない。同社はすでに、オーストリアとスペインで銀行サービスを提供しており、さまざまな通貨での取引を手がけている。

 14年にウィーンで設立されたビットパンダは、400万人のユーザー数を誇り、多くの機関と提携している。株式やETF(上場投資信託)に加え250以上の暗号資産を含む2800以上のデジタル通貨という膨大な選択肢を提供している。

 ドイツ銀行のマーチャントソリューション・グローバル責任者であるキリアン・タルハンマー氏は、「ビットパンダとの提携は、業界をリードするプレイヤーとの積極な関与を通じてこの新しいエコシステムを形成する中で、重要なマイルストーンとなる」とコメントした。

⚫︎ライセンス申請とパートナーシップから見る将来の戦略
 
 5月、ドイツの大手連邦銀行であるバーデン・ヴュルテンベルク州立銀行は、暗号資産カストディサービスを提要するためにビットパンダと提携を結んだ。新たなサービスは24年後半のローンチを予定している。

 10月、スイスの暗号資産インフラ企業であるトーラスは、トークン化商品と暗号資産カストディサービスの確立を目指し、ドイツ銀行と提携した。

 ドイツ銀行はここ数年、暗号資産領域への関与を強めている。23年6月には、暗号資産市場へのアクセスを顧客に提供するための継続的な戦略の一環として、ドイツ金融監視当局にデジタル資産カストディライセンスを申請している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/deutsche-bank-bitpanda-partnership-crypto-transactions.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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