タイの証券取引委員会の助言に続き、５月２８日、タイ財務省はジップメックスのデジタル資産営業許可を取り消した。声明によれば、同交換所が繰り返し規制当局の指示に従わなかったため、今回の行動があった。

　タイ証取委は６月１０日の声明で今回の決定を説明した。まず、同社の財務健全性を疑問視し、顧客に損害を与える可能性があると示唆した。次に、責任を持って事業を経営し、規制に従うためには、同社の管理構造と従業員の配属が不十分だと規制当局は判断した。

　２４年初頭、ジップメックスはタイの規制当局と対立した。１月、タイ証取委は同社の財政と管理構造の問題を警告した。タイ証取委は同社に変更を加えるように命令したが、同交換所は従わなかった。結果、２月にタイ証取委は同社の取引と仲介サービスを一時的に停止し、問題を解決するために短い猶予期間を与えた。

　ジップメックスは投稿時までにＣｒｙｐｔｏｎｅｗｓのコメント要求に応えなかった。

・ジップメックスは従わず、タイ証取委は行動を起こす

　タイ証取委が調査を開始した後、事態はさらに悪化した。規制当局は前ＣＥＯ（最高経営責任者）アカラップ・イムウィライ氏を詐欺の罪で起訴した。同交換所が事前に規制当局に通知せず、顧客の資金をタイのウォレットから海外の口座に移動したことをタイ証取委が発見した。これはジップメックスが以前提供した情報と矛盾し、信頼性が疑問視された。

　停止と期日があるにもかかわらず、ジップメックスは要求に対応しなかった。２月２１日までに、ジップメックスは法遵守の問題に取り組まず、運営に必要な変更を加えなかったとタイ証取委は判断した。

　現在、タイ証取委はジップメックスに顧客の資産の取り扱い方法を命じている。ジップメックスは１５日以内に顧客に資産を返金する必要がある。顧客が資産を請求しなければ、ジップメックスは資産を安全なシステムに保管し、手続きのすべての手順をタイ証取委に迅速に報告しなければならない。

　（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）

https://cryptonews.com/news/zipmex-crypto-exchange-thailand-license-sec-finance-ministry.htm

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