バハマ政府、国内の銀行にCBDC「サンドドル」のサポート義務付けを検討
20年に世界初のデジタル法定通貨をローンチしたバハマの中央銀行は、国内の商業銀行に中央銀行デジタル通貨(CBDC)「サンドドル」のサポートを義務付けることを検討している。
バハマ政府は商業銀行がシステムにCBDCを完全に導入するのに2年という意欲的なスケジュールを設定した、とロイター通信は報じた。中銀はバハマ拠点の銀行にサンドドルの採用を促進することを目指している。
さらに、バハマの商業銀行はCBDCをサポートするために、ITシステムを更新する必要がある。これはサンドドル採用とモバイル決済を促進するのに不可欠な動向だと中銀は考えている。
ジョン・ロール中銀総裁によれば、現在、機関は規制遵守を余儀なくされている。「機関にその通知を開始した」と同氏は同メディアに話した。
「最終的にすべての商業銀行が同業界に参入し、顧客にCBDCへのアクセスの提供を義務付けられる過程を予見している」。
同デジタル法定通貨は既存の決済手段に勝る明白な利点を提供していない、と不満を言う同業界のプレーヤーも一部いる。
強制的に商業銀行にサンドドル決済を根付かせることは現地レストランや現地ビジネスのような小企業がサンドドルを決済手段として受け入れる道を開く、とロール総裁は予想している。
・バハマのサンドドルは1%以下の流通
3月、バハマ中銀のShaqueno Porter氏はサンドドルの進展の更新を提供した。CBDCは20年後半のローンチ後、現在、合計210万ドル流通していると同氏は指摘した。これは現金流通の1%以下を表す。
興味深いことに、人口40万超のうち、CBDCウォレット数は12万であった。しかし、Porter氏によれば、複数のウォレットは顧客を混乱させ、サンドドルは他のウォレットと同様に機能することを伝えることが必須であった。
さらに、バハマ政府は同国を訪れる観光客にもCBDCを利用可能にした。23年、同国は最初の7カ月だけで約600万人の観光客を受け入れた。また、同国はサンドドルでの少規模取引では、観光客の本人確認手続を免除した。
(イメージ写真提供:123RF)
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