ドイツが主要取引所にBTCを追加送金、下落懸念高まる
ドイツ政府は、暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース、ビットスタンプ、クラーケンにさらに282.74BTC(1760万ドル相当)を送金し、ビットコイン(BTC)下落への懸念を高めている。
この送金はオンチェーン分析プロバイダーのアーカムが検出した。同社はドイツ政府に関連するアドレスからのビットコインの動きを監視している。
ドイツ政府はここ数週間、複数回にわたってビットコインを送金している。
同国が保有する約30億ドル相当のビットコインは、映画の海賊版サイトMovie2k.toから押収されたものである。
1月、ドイツ警察は同海賊版サイトから5万BTCを押収。これは「ドイツ連邦共和国の法執行機関による、これまでで最も広範なビットコインの保護となった」と発表した。
●ドイツ、ビットコインをさまざまな取引所に送金
アーカムのデータによると、UTC(世界標準時)2日8時20分頃、ドイツのBKA(連邦刑事庁)はコインベースに100BTC(620万ドル)、ビットスタンプに150BTC(940万ドル)、クラーケンに32.74BTC(200万ドル)を送金した。
さらに、550BTC(3430万ドル)が「139Po」というアドレスに送金された。このアドレスはまだ特定されていないが、アーカムはこれも取引所のものであると考えている。
ドイツ政府は合計で約1億9300万ドル相当のビットコインを取引所のアドレスに送金している。
さらに、139Poのアドレスにはさらに2億5100万ドルが送金されている。
これに先立ち、同政府は1日、ビットスタンプに200BTC(1260万ドル)、コインベースに100BTC(630万ドル)、クラーケンに100BTC(630万ドル)、139Poアドレスには1100BTC(6940万ドル)を送金していた。
興味深いことに、ドイツ政府は6月26日、試験的な取引の後に345.34BTC(2120万ドル)をマーケットメーカーのフロー・トレーダーに送金している。この動きは政府が同社を通じてビットコインを売却したのではないかという憶測を呼んだ。
しかし、同月27日、政府はクラーケン、ビットスタンプ、コインベースに関連するアドレスから475BTC(2920万ドル)を回収したようだ。
これより前、政府は同月20日、クラーケンから310BTC(2010万ドル)、さらにロビンフッド、ビットスタンプ、コインベースに関連するウォレットから90BTC(550万ドル)を受け取っていた。
記事執筆時点、ドイツ政府は約4万3859BTC(同時刻の市場価格で約27億ドル相当)を保有している。
これにより、ドイツは米国、中国、英国に続く最大のビットコイン保有国家となっている。
●ビットコイン価格は横ばい
ビットコインは記事執筆時、1BTC=約6万2739ドルで取引されており、前日比でほぼ横ばいとなっている。
ビットコインは先週、一時6万ドルを割った後に回復したものの、6月上旬の7万1000ドルの価格水準と比べると、依然として大幅に低い水準にある。
一方、QCPキャピタルのアナリストは、ビットコインとイーサリアム(ETH)の両通貨が、ポジティブな季節性により7月は歴史的に良好なパフォーマンスを見せると指摘している。
アナリストは最新のノートの中で、「季節性をみると、ビットコインの7月のリターン中央値は9.6%で、特にネガティブな6月(マイナス9.85%)の後に力強く回復する傾向がある」と述べた。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
最新記事
ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ