ビットコイン保有アドレス数が減少、分析会社は反騰の可能性指摘

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 オンチェーン分析会社サンティメントのデータによると、ビットコイン(BTC)を保有するビットコイン・ウォレットのアドレス数が、過去1カ月間で減少している。

 これは一見不安に思えるかもしれない。しかしサンティメントは、実際には投資家にとって朗報である可能性を示唆した。

 サンティメントは18日、残高がゼロより大きいビットコイン・アドレス数が、過去1カ月間で67万2510個減少したと報告した。

 このウォレット・アドレスの減少は、6月上旬の1BTC=7万ドル越えの高値からのビットコインの下落トレンドと一致している。

●最近の回復にもかかわらずビットコイン・アドレス数は未だ反転せず

 ビットコインは最近6万5000ドル越えに回復したが、チャートはまだ大きくは反騰していない。

 しかし、過去のパターンによると、ビットコイン保有者数の増加は、現物市場の回復から数週間遅れる傾向にある。

 サンティメントは、この状況に希望の光があると強調し、トレーダーは3月の史上最高値が24年のピークだと考えている可能性があると示唆した。

 「こうした大量清算が確認された場合、反騰が継続する可能性は高まる」と同社は記した。

 ビットコインを保有するウォレット・アドレス数の減少は、こうした今後の反騰の準備段階となる可能性がある。

 一方、グラスノードのデータによると、含み益にあるビットコインの割合も減少しており、現在89.43%となっている。

 これは残念に思えるかもしれないが、他の指標はより強気の様相を呈している。

 クリプトクアントの創業者であるキ・ヨンジュ氏は最近の投稿で、OTC(店頭)市場が中央集権型取引所市場を支配しており、これは機関投資家の積み増しを示していると指摘した。

 現物ETF(上場投資信託)やカストディアル・ウォレットを含む大口のウォレットは、24年に145万ビットコインを取得している。これは、流通量の約9%を占めている。

 これらの大口への週間流入は、21年全体の総額を超えており、毎週10万ビットコインが流入している。

 中央集権型暗号資産(仮想通貨)取引所における取引量が3カ月間連続で減少しているにもかかわらず、ビットコイン現物市場は回復しており、過去7日間で12%上昇している。

 当記事執筆時点で、ビットコインは6万4800ドル前後で取引されている。

●ビットコイン現物ETF、9日間連続で流入

 ビットコイン現物ETFは、9日間連続での純流入を記録した。

 17日には、これらのETFは合わせて5334万7500ドルの純流入となった。

 注目すべきことに、グレースケールのGBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)はこの日、5386万1200ドルの純流出だった。

 一方、ブラックロックのIBIT(iシェアーズ・ビットコイン・トラスト)は1億1000万ドル、フィデリティのFBTC(フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド)は282万5900ドルの純流入となった。

 既報の通り、デジタル資産投資商品は先週14億4000万ドルの流入となり、年初来の流入額は178億ドルとなった。これは、21年全体の106億ドルを大きく上回っている。

 ビットコインは過去5番目に大きな13億5000万ドルの週間流入額を記録した。

 これとは逆に、ビットコイン売りの商品は4月以来最大となる860万ドルの週間流出額となった。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/addresses-holding-bitcoin-continue-to-decline.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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