ステート・ストリート、ステーブルコインとデポジットトークンの発行検討

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 米ボストンに拠点を置く金融大手ステート・ストリートは、ブロックチェーン基盤の支払いおよび決済を促進するため、ステーブルコインとデポジットトークンの導入を検討していると報じられた。

 ブルームバーグは関係者の話として、同社がステーブルコインやデポジットトークンなど、決済システムを強化するためにブロックチェーンソリューションを模索していると報じた。

●ステーブルコインとデポジットトークンの発行検討

 ステート・ストリートは、米国市場に進出しているブロックチェーン決済スタートアップFnalityへの投資とともに、デジタルキャッシュコンソーシアムの取り組みに参加することを検討している。これは、同社のブロックチェーン・ソリューションへのコミットメントを示している。

 同社はこの1年で、デジタル資産チームを事業全体に統合した。これは、伝統的金融と新興のデジタル技術をより良く連携させるためである。同社はまた、ギャラクシー・アセット・マネジメントと提携し、デジタル資産ETF(上場投資信託)を開発している。

 こうした動きに加え、ステート・ストリートはファンドなどの資産のトークン化にも注力している。同社が最近実施した調査によると、調査対象となった300の投資機関のうち約半数が、分散型台帳やブロックチェーン上でデジタル資産取引を行う準備があると考えていることがわかった。

●ステート・ストリートとギャラクシー・デジタルの新たなETF

 ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズは最近、デジタル資産に焦点を当てた新たなETFを導入するため、ギャラクシー・デジタルと提携した。この提携は、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術など、成長するデジタル資産市場への多様なエクスポージャーを投資家に提供することを目的としている。

 提案されているSPDPギャラクシー・デジタル・アセット・エコシステムETFは、デジタル資産分野の上場企業に投資する。具体的には、暗号資産取引所、マイニング企業、ハードウェアウォレットプロバイダー、暗号資産ベンチャーキャピタル企業などだ。

 さらに、このETFは先物・現物ETF商品への投資機会を模索し、デジタル資産市場への包括的なアプローチを提供する。これは、デジタル資産が有望な資産クラスとして主流に受け入れられつつある中での動きとなった。

 ステート・ストリート・バンク・アンド・トラストがこれらデジタル資産ETFの管理・会計サービスを担当する。この提携は、デジタル金融と新興のデジタル資産技術との融合に対するステート・ストリートのコミットメントを示している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/state-street-eyes-potential-stablecoin-and-deposit-token.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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