SECがグレイスケールのビットコイン・ミニ・トラストを承認、S-1登録申請書は承認待ち

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 米SEC(証券取引委員会)は、グレイスケールの主力商品であるビットコイン・トラスト(GBTC)のミニ版であるグレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラストを承認した。

 公式に提出された書類によると、SECは26日にこの新たなトラストに関する19b―4書類登録を承認した。

 ティッカーシンボル「BTC」で取引されるこのミニ・トラストは、GBTCのスピンオフとして設計されている。

●GBTC株主にミニ・トラストの株式を配分

 3月のS―1登録申請書によると、GBTCが保有するビットコイン(BTC)の一部がこの新たなトラストに割り当てられるため、GBTCの株主はミニ・トラストの新たな株式を受け取ることになる。

 SECは、「この提案がこれまで承認してきた他のETP(上場取引型金融商品)と同様に、トラストの株式の価格決定に必要な情報を公正に開示し、不透明な状態での取引を防止し、トラストのポートフォリオに関する非公開の重要情報を保護し、トラストの株式の公正で秩序ある市場を維持するように設計されていると判断した」と述べた。

 SECは19b―4書類登録を承認したが、グレイスケール・ビットコイン・ミニ・トラストの取引開始にはS―1登録申請書が有効になる必要がある。

 ミニ・トラストの管理手数料は0.15%で、これはAUM(運用資産額)の1.5%に相当する年間手数料を課すGBTCの約10分の1である。

 この動きの7ヶ月以上前、SECは11の現物ビットコインETF(上場投資信託)を承認した。これらのETFは数百万ドルの資金を集めている。

 さらに最近、SECはイーサリアム(ETH)現物ETFも承認し、市場を驚かせた。

 グレイスケールはイーサリアムの現物ETFとビットコインの現物ETFの両方の承認を得ている。

 8日、グレイスケールはグレイスケール・イーサリアム・トラスト(ETHE)で同様の動きを発表し、既存のETHEの株主に新たなグレイスケール・イーサリアム・ミニ・トラスト(ETH)の株式を配分する計画を明らかにした。

●ジャージー・シティの年金基金、ビットコインETFに投資へ

 ニュージャージー州ジャージーシティは、市の年金基金の一部を暗号資産(仮想通貨)ETFに投資する予定だ。

 ジャージーシティの年金基金「ジャージーシティ従業員退職制度」は現在、資産の一部をビットコインETFに割り当てるためにSECの規制要件に対処しているところだという。

 ビットコインETFへの配分割合に関する具体的な詳細はまだ公表されていないが、ジャージーシティのフロップ市長は、同市のアプローチは24年初めにビットコインETFへ2%を割り当てたウィスコンシン州の年金基金に続くものであると述べた。

 報じられている通り、クオンツファンドのKbitは、ヘッジファンドがベーシストレードのような伝統的な戦略に転換し、最近の暗号資産ETF人気に乗じているため、デジタル資産分野にはより大きなリターンを得る機会があると考えている。

 Kbitの創設者兼CEO(最高経営責任者)のエド・トルソン氏は最近のインタビューで、「より大きな機会、より高いリターンの機会は暗号資産ネイティブ市場にある」と語った。

 トルソン氏は、中央集権的な暗号資産取引所と関与し、トークン、無期限スワップ、デリバティブなどのさまざまな暗号資産商品を取引することの重要性を強調した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/grayscale-bitcoin-mini-trust-approved-by-sec-pending-s-1-registration.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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