ロンドン拠点のフィンテック企業レボリュートが銀行免許取得(再掲)

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 ロンドンに拠点を置くフィンテック企業のレボリュートが、3年間にわたる複雑な承認手続きを乗り越え、英国で銀行免許を取得した。

 レボリュートは25日のブログ記事で、一定の制約はあるものの、英国の健全性監督機構がこの免許を承認したことで、本格的な展開に先立ち銀行活動を徐々に拡大できるようになったと述べた。

 レボリュートのニック・ストロンスキーCEO(最高経営責任者)は、「当社の道程の中で、このような重要な節目に到達できたことを誇らしく思う。レボリュートを英国の顧客が選択する銀行にすることを約束する」と述べた。

●成長を続けるレボリュート

 15年に設立したレボリュートは指数関数的成長を遂げている。登録ユーザーは英国で900万人、全世界で4500万人となり、35カ国に事業を拡大している。

 フィンテック大手の同社は、21年の資金調達活動で企業価値が330億ドルとなり、現在は推定5億ドルの株式売り出しを模索している。ピッチブックの評価によると、これにより、企業価値が400億ドル前後に増加し、欧州でトップのスタートアップになる可能性がある。

 レボリュートは、銀行業での躍進に加え、暗号資産(仮想通貨)分野でも積極的にプレゼンスを拡大している。

 英国の個人顧客向けの暗号資産専門取引所である「レボリュートX」の立ち上げは、革新的な金融サービスに対する同社のコミットメントを明確に示している。

 アプリ内での暗号資産の直接購入のためにメタマスクを統合し、ソラナ(SOL)などのプロジェクトと提携してミームコインを推進していることは、進化し続ける暗号資産の世界へのレボリュートの進出を示すものだ。

 しかし、レボリュートは23年8月、米国の顧客への暗号資産サービスを停止する計画を発表した。

 同社は、暗号資産サービスを停止する理由として、市場の不透明さと米国の規制情勢の変化を挙げた。

 イングランドに拠点を置く同社は当時、自社アプリを通じた米国人ユーザーの暗号資産購入を停止すると語っていた。

●レボリュート、英国の個人向け暗号資産取引プラットフォームを立ち上げ

 レボリュートは5月、英国の個人顧客向けに、レボリュートXという独立した暗号資産取引プラットフォームを立ち上げた。

 同社は、簡単なオン/オフランプと安価な手数料を提供することで主要暗号資産取引所に競合させるよう、この新プラットフォームを設計した。

 レボリュートXは当初プロのトレーダーを対象にしていたが、25日からはレボリュートの個人アカウントを保有する全ての英国人ユーザーが、デスクトップからレボリュートXを利用できる。

 レボリュートXでは、取引量に関係なく、メイカーに0%、テイカーに0.09%の固定手数料で100種類以上のトークンを取引できる。

 レボリュートのレボリュートX立ち上げに先立ち、同社はメタマスクを開発したコンセンサスとの提携を通じてウェブ3ウォレット内で直接暗号資産を購入できるレボリュート・ランプを3月に立ち上げている。

 レボリュートは23年12月、FCA(金融行為監視機構)が10月に設定した新たな要件に対応する必要があるため、英国の企業顧客向けの暗号資産取引を停止すると発表した。

 投資初心者へのクーリングオフ期間を含むFCAの暗号資産広告規則には、暗号資産商品の宣伝における透明性と正確性を高める狙いがある。

 しかし、ペイパルを含む複数の企業が、これらの規制の遵守で困難に直面した。

 さらに、レボリュートは23年8月、規制上の不透明性と課題を理由に、米国での暗号資産サービスを停止した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/revolut-granted-uk-banking-license-after-3-year-regulatory-process.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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