ニュージャージー州規制当局、投資家に無許可で運営していた取引所からの出金促す

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 ニュージャージー州の規制当局は暗号資産(仮想通貨)融資企業アブラのアカウントから残りの暗号資産を出金するよう投資家を促した。

 カリフォルニア拠点の同企業は米国での運営を停止すると規制当局は8月12日の記者発表で強調した。これはアブラが州で義務付けられているマネーサービス事業ライセンスなしで運営していたことに対する複数の州にわたる調査に続く。

・アブラは未登録アカウントをめぐる和解で暗号資産の返金に合意

 示談の一部として、アブラとウィリアム・ジョン・"ビル"・バーハイトCEO(最高経営責任者)は同プラットフォームに残っている仮想資産すべてを返金することに合意した。さらに、この和解は州の証券法に違反した利子付き口座、「アブラ・ブースト」と「アブラ・アーン」を違法に売却したという申し立てを解決することを目的としている。

 「13日に発表された合意で、アブラは私たちの州で未登録証券の違法販売を通して調達した資産を返却することが義務付けられる」と消費者問題部門Cari Fais局長代理は話した。

 「この資産はニュージャージー州の投資家に属し、確実に投資家が資金を取り戻すようにしたい」。

 また、合意条件の下、ニュージャージー州のアカウントが保有する暗号資産は米ドルに換金される。10ドルを超える額には小切手が発行される。10ドル以下は出金のために、同プラットフォームにとどまる。さらに、請求されなかった資産はニュージャージー州財務省未請求資産管理組織に送金される。アブラは資産の出金についてニュージャージー州の顧客に通知する必要がある。

・アブラはライセンス違反をめぐり25の州との和解で8200万ドルの返金に同意

 テキサスが率いた州証券規制当局のグループはアブラの利子付きアカウントを調査している。23年6月に始まり、ニュージャージー州を含む複数の州はアブラと同社CEOに対して訴訟を起こした。結果、アブラは米国での運営の閉鎖を開始した。

 ほとんどの顧客は資金を出金したが、ニュージャージー州の投資家が保有する約20万ドルの暗号資産は同プラットフォームに残っている。

 6月、アブラは適切なライセンスなく運営したとする申し立てを解決するために、25の州と和解に達した。合意の一部として、アブラは25の州の顧客に8210万ドルを返却することに同意した。顧客への返金を優先するために、関与している州は罰則を免除した。

 (イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/new-jersey-crypto-lender-abra-investors-withdraw-us-operations.htm

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