テザー社、アプトス・ネットワーク上でステーブルコインのUSDTを発行

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 世界最大のステーブルコインを発行するテザー・オペレーションズが、アプトス・ネットワーク上で米ドルペッグのテザー(USDT)を発行する計画を公表した。

 この統合は、フェイスブックの元社員が開発したアプトスのレイヤー1ブロックチェーン技術を活用するためのものだ。その速度とスケーラビリティで知られるアプトスは、急速に成長するエコシステムからUSDTが恩恵を受けられるようにする。この動きはアクセシビリティ向上のためのテザー社の広範な戦略の一部だ。

 アプトスは、そのブロックチェーン・インフラで認知度を高めていると述べた。最近の統計によると、アプトス・エコシステムは成長しており、平均日間アクティブ・ユーザー数は1月の9万6000人から7月には17万人に増加している。

 アプトスは5月、1億5700万件の取引を1日間で処理したと報告し、大量の取引量を効率的に処理する同ネットワークの能力が示された。

 アプトスキャンによると、アプトスは1日間で1億1540万件もの取引を記録し、3170万件のソラナを遥かに上回った。

●アプトスへのUSDT統合はガス手数料の低下を意味する

 テザー社は、アプトスへのUSDT統合の重要な利点の1つが、同ネットワークの極めて低額なガス手数料だと強調した。アプトス上での取引コストは1セント足らずで、幅広い用途でより経済的に存続可能だ。

 この特徴は、マクロトランザクションから大規模な企業運営まで、利用者のコスト障壁を低減し、デジタル通貨の採用を広げる可能性がある、と同社は述べた。

 テザー社とアプトスの提携は、USDTの有用性を高め、様々な経済的背景や業界のユーザーにとってより魅力的な選択肢にすると期待されている。

 テザー社のパオロ・アルドイーノCEO(最高経営責任者)は、「アプトスの革新的技術は、USDTを用いたより迅速で費用対効果の高い取引を促進するための強固なプラットフォームをもたらす」と述べた。

 同氏は、今回の提携はイノベーションを通じて先頭に立ち、ユーザーに安定した信頼できる金融ツールを提供するというテザー社の使命に沿ったものだと強調した。

 アプトス・ラボのモ・シャイフCEOもこの意見に同調し、USDTの統合は同ネットワークにとって重要な節目になると語った。「この提携は、アプトスの大量処理能力を活かすもので、ユーザー層を急速に拡大するものだ」と同氏は述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/tether-to-launch-usdt-stablecoin-on-aptos-network.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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