ステーブルコインの時価総額、11カ月に及ぶ成長を経て過去最高の1680億ドルに(再掲)

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 ステーブルコイン市場で時価総額が急増しており、11カ月間連続の成長を経て、過去最高の1680億ドルとなった。

 DeFiラマのデータによると、この1680億ドルの時価総額は、22年3月に記録した前回の高値を超え、史上最高値に達した。

 この数字は、法定通貨や金などの外部資産で裏付けるのではなく、アルゴリズム的仕組みを通じて価値を保つアルゴリズム型ステーブルコインを除外したものだ。

 ステーブルコイン市場は22年3月に1670億ドルの最高値に達したが、その後急落し、同年末には1350億ドルとなった。

●暗号資産に新たな資金が流入

 業界では「ダイナモDeFi」の名で知られる暗号資産アナリストのパトリック・スコット氏は、ステーブルコインの時価総額の増加は暗号資産市場にポジティブな影響を与えると指摘した。

 この時価総額の節目に対し、同氏はXに、「暗号資産に新たな資金が流入している」と記した。

 「そして瞬く間に史上最高値となった。アルゴリズム型を除くステーブルコインの時価総額は現在、22年初めの前回の高値を超え、過去最高値になっている」

 スコット氏は市場回復の具体的な理由には触れなかったが、個人の参加が少なくとも8カ月間続いていると指摘した。

 主要ステーブルコインのテザー(USDT)は、この成長において重要な役割を果たしている。USDTの時価総額は、24年初めには916.9億ドルだった。

 USDTはその後毎月着実に上昇し、8月には時価総額1170億ドルに達した。

 サークルのUSDコイン(USDC)も、年間を通じて上昇しており、時価総額は24年最高の340億ドル超となった。

 しかし、これは、22年6月に記録した史上最高値の558億ドルと比べると大幅に低い。

 時価総額の成長にもかかわらず、ステーブルコインの取引量は減少している。

 CCデータのレポートによると、欧州における規制上の懸念と中央集権型取引量の活動低下により、7月に取引量は8.35%減の7950億ドルとなった。

 コインマーケットキャップによると、この下降トレンドは8月も続き、取引量は現在460億ドル強となっている。

●ステーブルコインの発行によりビットコインが6万5000ドルに:マトリックスポート

 マトリックスポートのデータによると、ステーブルコインの発行は、最近のビットコイン(BTC)の1BTC=6万5000ドルへの急騰の主要な要因だ。

 過去2-3週間にわたって、ステーブルコインの継続的な発行がビットコインを大きく後押しし、暗号資産市場への法定通貨の重要な入口になっている。

 ビットコイン現物ETF(上場投資信託)も流入が増加しているが、マトリックスポートの分析によると、ビットコインの値上がりの主要な要因はステーブルコインの安定した流入だ。

 このトレンドは、暗号資産市場への参入手段としてステーブルコインを利用する機関投資家が、現在の急騰の背後にいる可能性を示唆している。

 注目すべきことに、現在1400億ドル超の時価総額を有するステーブルコイン市場は、未だ規制されていない。

 米上院議員のシンシア・ルミス氏とカーステン・ギリブランド氏は7月、ステーブルコインの規制を目指した新たな法案を共同で提出した。

 この法案の下では、決済型ステーブルコイン発行者には、ステーブルコイン発行専門の子会社の設立を含む、運営・準備金要件が課される。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/stablecoin-market-cap-hits-record-high-of-168-billion-after-11-months-of-growth.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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