ビットコイン現物ETFで5月1日以来最大の流出、総額2億8700万ドル
米国のビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は3日、5月1日以来最大の流出を記録し、純流出額は2億8778万ドルに達した。
ソーソーバリューのデータによると、資産額最大のビットコイン現物ETFであるブラックロックのIBIT(iシェアーズ・ビットコイン・トラストETF)では、3日に大きな流入出は見られなかった。
一方、ビットコイン現物ETFで第2位の規模を有するグレースケールのGBTC(グレースケール・ビットコイン・トラスト)からは、5039万ドルが引き出された。
フィデリティのFBTC(フィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド)が最大の損失となり、1億6226万ドルが流出した。
●他のファンドでも流出
他に大きく流出したのは、3360万ドルが引き出されたアーク及び21シェアーズのARKB(アーク21シェアーズ・ビットコインETF)や、2496万ドルが離れたビットワイズのBITB(ビットワイズ・ビットコインETF)など。
さらに、ヴァンエック、ヴァルキリー、インベスコ、フランクリン・テンプルトンが運用するETFでも、比較的小規模な流出となった。
予想より弱い米国の製造業指数によってウォール街が大きく低迷する中、この流出が生じた。
ISM(供給管理協会)の8月の製造業景気指数は47.2%で、7月から若干上昇したが、未だ50を下回っており景気収縮を示している。
祝日で2日の米国市場は閉鎖したが、現物ビットコインETFの取引量は3日に15.6億ドルに達し、8月30日の15.4億ドルから若干増加した。
一方、米国の現物イーサリアム(ETH)ETFも流出となり、3日には4740万ドルが市場を離れ、1日の流出額としては8月2日以来最大となった。
ETHE(グレースケール・イーサリアム・トラスト)が5231万ドルの流出で最も打撃を受け、フィデリティのFETH(フィデリティ・イーサリアム・ファンド)は491万ドルと小幅な流入となった。
ビットコインは3日時点で1BTC=5万6679ドルで取引されており、過去24時間で3.93%下落した。一方、イーサリアムは5.44%安で1ETH=2377ドルとなった。
●暗号資産商品、先週は3億500万ドルの流出
既報の通り、デジタル資産投資商品は先週大幅な流出に直面し、計3億500万ドルが市場を離れた。
この傾向は、様々な地域や業者の暗号資産市場における広範な地合いの悪化を反映したものだ。
米国における予想を上回る経済指標が、この下落の主なきっかけのようだ。これにより、FRB(連邦準備制度理事会)による50ベーシス・ポイントの利下げの可能性が減退した。
ビットコインがこの移動の中心となり、計3億1900万ドルが流出した。
しかし、全てのビットコイン関連商品が苦しんだわけではない。
ビットコインの下落で利益を得るビットコイン売りの投資商品は、計440万ドルで2週連続の流入となった。
時価総額第2位の暗号資産であるイーサリアム(ETH)も、地合い悪化が流出に現れ、570万ドルが市場を離れた。
イーサリアムの取引量は低迷しており、米国でETFが立ち上げられた週のわずか15%となっている。
この1週間は、主要な暗号資産も大きく値動きした。
ビットコインは1BTC=約5万7300ドルで1週間を終え、前の週の終値である約6万4220ドルから10.8%の下落となった。
イーサリアムも厳しい1週間となり、前の週の終値から11.7%下落した1ETH=約2425ドルの終値をつけた。
(イメージ写真提供:123RF)
https://cryptonews.com/news/spot-bitcoin-etfs-see-largest-outflows-since-may-1-totaling-287m/
This story originally appeared on cryptonews.com.
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