ヴァンエック、イーサリアム先物ETFの廃止を発表(再掲)

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 ヴァンエックは6日、同社のイーサリアム(ETH)先物ETF(上場投資信託)を閉鎖・清算すると発表した。同ファンドはCBOE(シカゴ・オプション取引所)での取引を9月16日に終了する。

 この決定は、ファンドのパフォーマンス、流動性、投資家の関心について社内で検討した結果によるものであるという。

●株主への閉鎖に関する詳細

 同ETFは16日の市場終了時間まで取引可能で、その後上場廃止となる。

 精算日(9月23日前後を予定)時点で株式を保有している株主は、保有株式のNAV(純資産価値)に基づく現金配当を受け取り、その現金は証券会社の口座に入金される。

 同ファンドは閉鎖前、残りのインカムゲインとキャピタルゲインの最終分配を行う可能性がある。

 株主は、年末の税務申告に反映されるキャピタルゲインまたはキャピタルロスを含め、清算による税金への影響を考慮しなければならない。

 ヴァンエックは、年末報告書で最終的な課税状況に関して報告するとした。

●ヴァンエック、ソラナETFを検討

 ヴァンエックは、イーサリアム先物ETFを閉鎖する準備を進める中、ソラナ(SOL)ETF上場の可能性も模索している。

 同社のデジタル資産リサーチ責任者であるマシュー・シーゲル氏は、ソラナの規制上の分類を明確化させる可能性のある前例として、「マイ・ビッグ・コイン」に関する18年の詐欺事件に言及した。

 この事件では、CFTC(商品先物委員会)が、マイ・ビッグ・コイン・トークンの価値と有用性について顧客を欺いたとして、同社創設者を詐欺罪で起訴した。

 裁判官は、同トークンはビットコイン(BTC)と同様の「暗号資産(仮想通貨)」であり、したがってCFTCの商品の定義に該当するとの判決を下した。

 シーゲル氏は、マイ・ビッグ・コインを天然ガスになぞらえた判事の推論が、既存の先物市場がなくても資産が商品に分類される可能性を示唆していると指摘。

 同氏は、同じ論理がソラナにも適用され、規制上の分類を明確にするのに役立つと考えている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/vaneck-announces-closure-and-liquidation-of-ethereum-futures-etf/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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