アーク・インベスト、コインベース株式5万株超を840万ドル相当を取得

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 キャシー・ウッド氏のアーク・インベストが、10日の米大統領候補討論会を受けて暗号資産(仮想通貨)市場が不安定になる中、コインベース株式5万3708株(約840万ドル相当)を購入した。

 この株式は、アークの3件のETF(上場投資信託)に分配された。

 アークの取引報告書の投資内訳によると、3万8475株(600万ドル相当)が主力のARKK(アーク・イノベーションETF)に追加された。

 さらに、9349株(150万ドル相当)がARKW(アーク・ネクスト・ジェネレーション・インターネットETF)に、5884株(92万5000ドル相当)がARKF(アーク・フィンテック・イノベーションETF)に割り当てられた。

●アーク、コインベース株式の購入を再開

 この購入は、暗号資産市場が急落しビットコイン(BTC)が一時1BTC=5万5000ドルを割り込んだ8月上旬に2180万ドル相当の株式を購入して以来初めてとなる、アークのコインベースに関する活動だ。

 アーク・インベストは、ファンド内の分散化を維持する戦略を固守しており、ETFのポートフォリオで1つの資産が10%を超えないようにしている。

 このアプローチによって、コインベースの株価がアークの他の資産に対し大きく変動した場合、同社は保有資産をリバランスできる。

 アークの発表によると。コインベースは現在ARKK内で4番目に保有量が多く、ポートフォリオの6.5%、約3億5500万ドルを占めている。

 ARKWでは、コインベースを6番目に多く保有しており、ポートフォリオの5.1%、6700万ドルを占めている。

 ARKFでは、コインベースは2番目に大きな資産で、7.3%、約6000万ドルとなっている。

 コインベースの株価は、大統領候補討論会に関連した市場の広範な下落に合わせて、11日始めに5%下落した。

 しかし、同社の株価は若干回復し、0.8%安の157.15ドルの終値を付けた。同社の株価は24年に9%下落したが、過去1年間では92%上昇している。

 アナリストは、ドナルド・トランプ氏の言動が冴えないとみなされた討論会後の「事実で売る」反応が、市場変動の原因だとしている。

 この出来事はリスクオフの心理を引き起こし、ビットコインは2.6%下落したが、その後回復した。

●バークレイズのアナリスト、コインベースを格上げ

 英国の大手銀行バークレイズは6日、ビジネス・モデルの発展と成熟を改定の主な理由として、コインベースをアンダーウェイトからイコール・ウェイトに格上げした。

 同行は、両大統領候補がデジタル資産業界への友好的な姿勢を強めていることを考慮し、コインベースはより友好的な規制環境から利益を得る可能性があると述べた。

 「引き続きコインベースにはリスクがあると見ているが、環境の改善、損益データ、ゆっくりとだが進展している多角化、米国における明確な業界のリーダーシップ、そして最近の株価の実績が、よりバランスの取れたリスク/リワードを示していると考えており、イコール・ウェイトに変更した」とアナリストは記した。

 既報の通り、BAC(バンク・オブ・アメリカ)は最近、コインベースをアンダーパフォームからニュートラルに格上げし、目標価格を110ドルから217ドルに引き上げた。

 BAC以外には、投資銀行のKBWもコインベースの目標価格を引き上げている。

 KBWは調査分析の中で、コインベースの目標価格を160ドルから230ドルに引き上げ、市場パフォーマンスの格付けは維持した。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/ark-invest-acquires-53708-coinbase-shares-worth-8-4m-amid-market-dip/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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