CFTC、ポリマーケットなどの暗号資産賭博プラットフォームに警告(再掲)

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 CFTC(米商品先物取引委員会)が、ポリマーケットやその他の海外暗号資産(仮想通貨)賭博プラットフォームに対し、米国の顧客に未登録のデリバティブ契約を提供し続けるならば法執行措置を取ると警告した。

 CFTCのロスティン・ベーナム委員長は、ジョージタウン・プサロス・センターの17日のイベントで発言し、同委員会は海外の活動を監視していると述べた。

 「我々は、海外で実行され、米国の顧客にエクスポージャーを提供しているあらゆる活動を監視しており、それらが法の下で合法的に行われていることを確認したいと考えている」と同氏は述べた。

●米国にプレゼンスを有するプラットフォーム、法執行措置に直面

 ベーナム氏はさらに、プラットフォームの事業が米国で実質的なプレゼンスを有し、規制要件を遵守していない場合、CFTCは行動を起こすと明言した。

 「ポリマーケットであろうとなんであろうと、法を犯す振る舞いをすれば、その行為を止めるために民事執行権を行使する」とベーナム氏は付け加えた。

 この取り締まりは、取引所、クリアリングハウス、ブローカーを含む様々な団体を対象とする可能性がある。

 24年大統領選が近付く中で人気を集めているブロックチェーン基盤の予測市場は、ここ数カ月間厳しい監視の下にある。

 ポリマーケットはかつて、未登録で900超のイベント基盤のバイナリ・オプション市場を提供した件で告発された後、22年1月に140万ドルでCFTCと和解した。

 しかし、ブロックチェーン予測プラットフォームのカルシを相手取った最近の訴訟で、CFTCは法的に敗北した。

 裁判所は、CFTCがカルシの選挙市場を停止させようとしたことは、その法定権限を逸脱しているとの判決を下した。

 この判決にも関わらず、CFTCはカルシの選挙市場が公共の利益を害する可能性を懸念しており、控訴裁判所は12日に差止命令を出してカルシの選挙市場は停止した。

 これらの規制上の争いの中、24年大統領選への賭けが急増している。

 ポリマーケットの「24年大統領選勝利者」市場は9億3000万ドル超の賭金を集めており、「24年一般投票勝利者」市場では、2億800万ドルが賭けられている。

●CFTC、予測市場の操作の可能性を警告

 CFTCは14日、カルシを相手取った最新の提出文書の中で、予測市場の操作への脆弱性を警告した。

 同委員会は、競合プラットフォームにおける最近の操作行為に言及し、カルシの市場にも同様の問題がある可能性を示唆した。

 ポリマーケットのトレーダーが、カマラ・ハリス副大統領の24年米大統領選での勝利に関する契約を操作しようとしたことが、その一例だ。

 さらに、上院議員選でミュージシャンのキッド・ロック氏がデビー・スタベノウ上院議員をリードしていることを示すプレディクトイットの偽の世論調査は、スタベノウ氏再選の契約価格に大きな影響を与えた。

 利用者が選挙結果に賭けることのできるカルシは、過去にCFTCとの法的問題に直面したことがある。

 金融データ及びニュース・サービス提供大手のブルームバーグは8月、暗号資産賭博プラットフォームのポリマーケットの選挙オッズ・データを、広く利用されているターミナルに組み入れようとしていることを明らかにした。

 ブロックチェーン基盤の予測市場であるポリマーケットは、ポリゴン・ネットワーク上で活動しており、リアルタイムの選挙オッズの追跡で突出したプラットフォームとなっている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cftc-warns-polymarket-and-other-offshore-crypto-betting-platforms-of-enforcement-actions/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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