米ビットコイン現物ETFに資金流入続く―ブラックロックのETFがけん引

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 米国で上場している現物ビットコイン(BTC)ETF(上場投資信託)が5日連続で資金流入を記録しており、25日には1億600万ドルが流入した。

 ファーサイド・インベスターズのデータによると、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)が最大の流入を記録し、1億8400万ドルの純流入となった。

 一方、ビットワイズのビットコインETF(BITB)には200万ドルが流入した。しかし、すべてのファンドでこの勢いが続いているわけではない。

●フィデリティのFBTCからは資金流出

 フィデリティのビットコインファンド(FBTC)とアーク21シェアーズ・ビットコインETF(ARKB)は、それぞれ約3300万ドルと4700万ドルの大規模流出となった。

 グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)など他の主要ビットコインETFには資金流入がなかった。

 ETFに転換して以来、GBTCからは200億ドル以上が流出している。

 当初の資金流出は大規模なものだったが、ここ数週間は徐々に縮小している。

 資金が他のファンド、特にブラックロックのIBITに移行する中、米国の現物ビットコインETFは9月最終週、合計で約2億4600万ドルの純流入を記録。暗号資産(仮想通貨)クラスに対する投資家の関心が持続していることがわかる。

 一方、米国で上場しているイーサリアム(ETH)現物ETFも25日は好調なパフォーマンスを示し、4323万ドルの純流入を記録した。

 過去1週間の累積流出額は5億8094万ドルとなったが、同日の好調な流入は、イーサリアムETFに対する投資家の関心が高まっていることを示している。

 SoSoValueのデータによると、グレイスケールのイーサリアムETF(ETHE)は、同日の流入額が最も少なかった。しかし、同ファンドからはこれまで28億5000万ドルが流出している。

 ブラックロックのイーサリアムETF(ETHA)がこれに続き、25日は938万ドルの流入を記録。フィデリティのFETHも好調で、645万ドルの流入を記録した。

 一方、ヴァンエックのETHVとフランクリンのEZETは純流入がなかった。

 イーサリアムETF全体で取引された総額は1億2418万ドルに達し、純資産総額は記事執筆時点で70億3000万ドル。これはイーサリアムの時価総額の2,26%に相当する。

●SEC、イーサETFオプションに関する判断を延期

 米SEC(証券取引委員会)は、ナスダックが提案したブラックロックのiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)のオプションの上場と取引のルール変更に関する判断を延期した。

 当初は9月26日に判断が下される予定だったが、11月10日に延期された。

 報じられている通り、SECはこの延期により、このような動きが市場の安定に与える潜在的影響を評価することができると主張している。

 SECはこれまでも判断を延期してきた。

 証券取引法第19条(b)(2)に基づき、SECは提案の潜在的リスクと利益を徹底的に評価するため、審査期間を最大90日間延期する権限を持っている。

 今回の決定の直前、SECは市場操作や過度なリスクテイクに関する懸念に対処するための修正を行った後、ブラックロックのIBITのオプション取引を承認した。

 SECは、ブラックロックのイーサリアムオプションに関する判断を延期したことに加え、NYSEアメリカンによる別の提案に関する判断も延期している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-spot-bitcoin-etfs-continue-positive-streak-with-106m-inflows-blackrocks-ibit-attracts-184m/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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