ステーブルコインTUSDの運営会社、70万ドルの罰金でSECと和解

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 SEC(米証券取引委員会)が、ステーブルコインのトゥルーUSD(TUSD)を運営するトゥルーコインおよびトラストトークンと、70万ドルで和解した。

 公式発表によると、ステーブルコインのトゥルーUSDの関連会社である両社は、同トークンの安定性を偽り投資家を欺いたとされている。

 カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出された訴状によると、トゥルーコイン及びトラストトークンは、暗号資産(仮想通貨)のトゥルーUSDという形で未登録の投資契約の提供・販売を行ったという。また両社は、20年11月から23年4月にかけて、トゥルーUSDに関する「利益獲得の機会」にも関与した。

 SECの暗号資産ユニットでチーフ代理を務めるホルヘ・G・テンレイロ氏は、投資家からの搾取を防ぐための登録の重要性を強調した。

 「トゥルーコインおよびトラストトークンは、投資の安全性を偽ることで、投資家を重大な未公開のリスクに晒し、自らの利益を追求した」

●SEC、トゥルーUSDを「自称ステーブルコイン」と呼ぶ

 SECは、安全で信頼できるものとして投資の機会を偽って宣伝したとして、トゥルーUSDを「自称ステーブルコイン」と呼んだ。

 訴状によると、両社は、トゥルーUSDは米ドルやその同等物に完全に裏付けられていると主張していた。しかし、トゥルーUSDを裏付ける資産の大部分は、投機的でリスクの高い海外投資ファンドに投資されていた。

 海外団体とトゥルーコインが22年3月にトゥルーUSDを裏付ける資産5億ドル超を投機的ファンドに投資していた、と訴状には記されている。

 「トゥルーコイン及びトラストトークンは、海外ファンドの償還問題を認識していたが、投資家に対し、トゥルーUSDは米ドルに1対1で裏付けられているという虚偽の説明を続けた」

 さらに、24年9月までに、トゥルーUSDを裏付ける資産の99%が投機的ファンドに投資された。

 トゥルーコイン及びトラストトークンは、SECの主張を否定も肯定もしなかった。両社は、それぞれ16万3766ドルの民事罰でSECと和解した。さらに、トゥルーコインは34万930ドルの不正利得と3万1538ドルの判決前利息の支払いに合意した。

 ステーブルコインのトゥルーUSDは時価総額4億9500万ドルで、このニュースを受けて若干下落したがその後回復した。トゥルーUSDは現在、1TUSD=0.99ドルで取引されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/us-sec-charges-trueusd-stablecoin-backers-with-700k-penalty/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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