SBIデジタルマーケッツ、ドイツの分散型台帳技術取引所にトークン化証券を上場

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 日本の大手オンライン金融サービス・グループであるSBIホールディングスの子会社、SBIDM(SBIデジタル・マーケッツ)が、DLT(分散台帳技術)基盤の市場インフラ提供会社であるドイツの21Xと、トークン化証券の上場で協力していると語った。

 SBIDMは、パーミッションレス型パブリック・ブロックチェーン上に取引・清算システムを有する21XのDLT市場に、トークン化証券を上場する予定だ。

 21Xは、EU(欧州連合)のDLTR(DLT制度)の下で、DLT TSS(DLT取引・清算システム)の運営許可を申請していると述べた。

 承認された場合、21Xは、ESMA(欧州証券市場監督局)の監督下で完全に規制を受けた欧州のDLT市場運営者になる見込みだ。

●SBIDM、トークン化証券のカストディを担当

 SBIDMは、資産トークン化の上場代理人及びサービス提供者となり、21X上のトークン化証券のカストディを担当すると述べた。

 21XのDLTプラットフォーム上でのETN(上場投資証券)及びETF(上場投資信託)の発行・取引に、重点が置かれることになる。

 SBIDMはアジア太平洋地域で強いプレゼンスを有しており、シンガポール、日本、タイに投資家が存在する。同社は、この新たな事業を通じて欧州市場へのアクセスを獲得すると述べた。

 21Xの創業者兼CEO(最高経営責任者)であるマックス・ハインツレ氏は、「SBIDMとの戦略的提携は、ブロックチェーンを活用した資本市場のグローバル化と21Xの発展における重要な転機となる」と述べた。

 同氏は、アジアに強いプレゼンスを有するSBIDMは、トークン化証券の完全に規制を受けた初のDLT取引所というアドバンテージを活かし、21Xを欧州へのゲートウェイとして活用すると付け加えた。

●トークン化のトレンド

 伝統的資産のトークン化のトレンドは拡大しており、従来の金融機関から注目を集めている。

 大手投資リスク評価会社ムーディーズの最近のレポートによると、米国債のトークン化の広がりに後押しされ、トークン化資産の価値は23年初頭の1億ドルから現在は約8億ドルに急増している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/crypto-unit-of-japans-sbi-to-list-tokenized-securities-on-german-exchange-21x/

This story originally appeared on cryptonews.com.

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