アルゼンチン、暗号資産イノベーターと投資家のために規制サンドボックスを設立

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 アルゼンチンは、暗号資産(仮想通貨)規制と導入拡大に向けて少しずつ進んでいるようで、規制当局や投資家、暗号資産スタートアップが協力できる「イノベーション・ハブ」を設立する計画を明らかにした。

 政府の特設サイトによると、規制当局のCNV(アルゼンチン証券取引委員会)が、フィンテックおよび暗号資産分野で運営するスタートアップに「法律・規制関連の課題についての解決策を提供する」ことを目的に、民間団体と規制当局間の橋渡し役を担う新たな「ハブ」を創設した。

 このハブは、コロンビアなど中南米諸国で行われている規制のサンドボックスプロジェクトと似たようなものと思われる。

 特設サイトでは、CNVの監視下および「規制された環境」で活動するという条件の下、フィンテックや暗号資産分野で活動する企業やプロジェクトに参加を呼び掛けている。

 選ばれた企業には、ワークショップやCNVとの「サポートセッション」に参加することが義務付けられる見通しだ。

 CNVのアンドレス・コンセンティーノ委員長は、「暗号資産関連の企業やフィンテック企業が出現する中、我々は積極的に動いている。この分野と共に働き、規制や政策の枠組みを生み出したいと思っている」とコメントした。

 同委員長によると、CNVのプロジェクトは、消費者保護を強化し、暗号資産関連の「詐欺」を業界から追放するために立ち上げられたという。

 参加希望者は、政府による審査を通過し、複数の条件を受け入れなければならない。
 
 特設サイトによると、「サポートセッション」については、「責任のあるイノベーションを促進する」ために、改善点や規制順守についての助言などを記載した、機密かつ拘束力のない報告書がまとめられることになっている。

 投資家も、プロジェクトが規制当局の監視下で展開されることを認識した上で、エコシステムに参加し、プロジェクトをサポートすることができる。

 コンセンティーノ委員長は、「このイニシアチブは、(この分野で)しばしば発生する非常に不幸な状況に対応して、投資家保護の枠組みを改善することも目的としている」と説明している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/argentina-launches-regulatory-sandbox-for-crypto-innovators-investors.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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