ユニバーサルミュージックとライムワイヤが提携、アーティストがNFT販売可能に

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 NFT(非代替性トークン)マーケットプレイスであるライムワイヤ(LimeWire)が、UMG(ユニバーサル・ミュージック・グループ)と前例のない提携を結び、UMGのアーティストはライムワイヤでNFTをリリースできるようになった。この提携により、UMGに所属するすべてのアーティストは、ライムワイヤのNFTマーケットプレイスにアクセスできるようになる。UMGには、ケンドリック・ラマー、ザ・ウィークエンド、テイラー・スウィフト、ABBA、エルトン・ジョン、ローリング・ストーンズ、U2、BTSといった著名アーティストらが所属している。今回の発表は、これらアーティストがNFTを販売するというものではない。そうではなく、ライムワイヤとUMGが提携を結んだことで、アーティストが望めばNFTを販売できるというものだ。

 ライムワイヤは、技術起業家のポールとジュリアンのツェートマイヤー兄弟が買収するまで、P2P(ピアツーピア)の音楽共有サービスだった。21年の買収後、ツェートマイヤー兄弟は3月に音楽を中心としたNFTプラットフォームとして再出発すると発表している。

 ライムワイヤとの提携を発表したUMGは、「当社のアーティストは、オーディオレコーディング、オーディオビジュアルコンテンツ、舞台裏の映像、アートワークや画像をNFTとしてライムワイヤのマーケットプレイスで提供し、ファンやコレクターに直接販売できるようになった。ミュージシャンはボーナストラックや独占音源をリリースしたり、ノーカットや舞台裏のコンテンツを販売したり、その他にもさまざまなことができる」と説明している。

●UMGとライムワイヤが提携

 UMGによると、ライムワイヤとの共同事業では、「質の高いコンテンツ、実用性、アクセスのしやすさ」に取り組んでいくという。UMGのアーティストやファンにユニークで安全性が保証されたNFTプロジェクトを提供するとしている。ライムワイヤは、アーティストやファンがNFTを売買・作成するために簡単にアクセスできるようになった。

 ライムワイヤ創業者の1人であるジュリアン・ツェートマイヤー氏は、UMGとの提携に満足の意を示している。同氏は、この提携は音楽業界においてWeb3の導入が加速していることを表していると主張。ライムワイヤは、UMGに所属するアーティストやファンにサービスを提供することに「興奮している」という。同氏は、ライムワイヤ上で立ち上げられる最初のクリエイティブなプロジェクトを期待していると述べた。

 UMGのデジタル事業開発・戦略担当のジョナサン・ドウォーキン氏は、UMGはアーティストの創造力を優先的に考えていると話す。また、UMGは革新的な方法を体験し、模索したいというファンの要望を受け入れているという。同社とライムワイヤとの現在の関係は、アーティストとファンを満足させるためのものだとした。

 UMGのデジタル事業・中央ヨーロッパ担当シニア・ヴァイスプレジデントのホルガ―・クリストファー氏は、今回の提携について次のようにコメントしている。

 「UMGと当社のレーベルは、エキサイティングなWeb3領域を完全に受け入れており、新しいパートナーのライムワイヤや、当社のアーティストと彼らのコミュニティと協力して、NFTプロジェクトに実用性を与え、ファンのためのツール体験を生み出しながら、参入障障壁が低く、安全で信頼できる環境で一般参加者が参加できるよう取り組んでいく」

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/universal-music-limewire-nfts/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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