プロシェアーズ、米国初のショート・ビットコインETF上場へ

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 「プロシェアーズ・ショート・ビットコイン・ストラテジーETF(BITI)」を使えば、投資家はビットコイン(BTC)の価格下落で利益を得ることができる。また、ETFで暗号資産投資をヘッジすることも可能となる。

 米国でETF(上場投資信託)を提供するプロシェアーズは、世界最大の暗号資産(仮想通貨)をショートする新たなETFを打ち出した。この「プロシェアーズ・ショート・ビットコイン・ストラテジーETF」は、投資家にビットコインの価格下落で利益を得る手段を提供する。ビットコインが22年初来で最も悲惨な価格調整に直面している最中、この発表が行われた。このETFを使えば、投資家は暗号資産投資をヘッジすることもできる。

 プロシェアーズはここ1年、暗号資産領域で積極的に活動しており、8カ月前にはビットコイン先物ETFをローンチしている。同社は2カ月前の4月、SECに(証券取引委員会)にBITIの申請を行っている。

 同ETFは、ティッカーシンボルBITIでNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場する予定。経費率は0.95%。このように、BITIは、投資家にとって通常高コストになりがちなビットコインショート投資の課題に対処することを目的としている。この展開について、プロシェアーズのマイケル・サピアCEO(最高経営責任者)は、次のようにコメントした。

 「最近の出来事でも示されているように、ビットコインは価値が低下することがある。BITIは、ビットコインの価格が下落すると考える投資家に、利益を得る機会や、暗号資産保有のヘッジ手段を提供する。BITIによって投資家は、通常の証券口座でETFを購入することで、ビットコインのショートポジションを手軽に取ることができる」

●BITIの仕組み

 BITIは、「S&P CME Bitcoin Futures Index」のパフォーマンスのインバースに連動する。投資信託を好む投資家は、プロファンズ(プロシェアーズ傘下の投資信託会社)を利用するとよい。「ショート・ビットコイン・ストラテジー・プロファンズ(BITIX)」は、BITIと同じ投資目的を持つ。これも、ビットコインをショートするものとしては米国初のETFとなる。

 プロシェアーズは21年10月、「ビットコイン・ストラテジー・ファンド(BITO)」をローンチしている。BITOは1株当たり40ドルで取引が開始された。それ以降、ビットコイン下落に伴い、68%以上下落している。

 サピアCEOは、「BITIとBITIXの開始により、プロシェアーズとプロファンズは、価格が上がると考えているにせよ、下がると考えているにせよ、投資家がビットコインの方向性について自身の見解を表明することができるファンドを提供する、米国で唯一のファンドファミリーとなる」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/proshares-first-short-bitcoin-etf-in-us/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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