ユーロ圏の経済停滞迫る中、ラガルドECB総裁は暗号資産とDeFiを懸念

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 ユーロを利用しているEU(欧州連合)の国々は停滞気味な経済の見通しに直面し、欧州の意思決定者は暗号資産(仮想通貨)とDeFi(分散型金融)がもたらすEUの金融安定性に及ぼす潜在的な悪影響の可能性について懸念している。欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、議論を呼ぶ規制草案の取りまとめを強化する必要があるとしている。

 「高いエネルギー費、高まる供給停止、特に製造業に影響を与える大きな不確定性により、ユーロ圏は大いに足を引っ張られている」とロイター通信が公開したビデオでラガルド氏はEU議員に対して話した。

 同時に、ラガルド氏は非正規金融がEUの金融安定性に及ぼすリスクについて懸念している様子で、EUの27加盟国の暗号資産市場に法的枠組みを提供する提案された暗号資産市場(MiCA)規制の施行に期待している。

 「暗号資産とそれがもたらすリスクに関する取り組みに着手し、暗号資産とDeFiは経済の安定性にリスクをもたらす可能性があると考えている」と話した。

 ラガルド氏によれば、「暗号資産市場とサービスの急成長が金融部門と幅広い経済の両方と相互関連性を持ち続ければ、このリスクは特に強まる」という。

 ECBの代表、加盟国の中央銀行の総裁、他の重要な職員から構成されるEUの経済監視機関ESRB(欧州システミック・リスク理事会)に言及し、「ESRB委員会はMiCAの早急な採用と施行の必要性を支持している」と総裁は話した。

 提案された条項の中で、MiCAの草案は多くの業界代表者が欧州の暗号資産業界の発展を阻止する不釣り合いで有害な法案と呼ぶ「非ホスト型ウォレット」のEUの監視の延長を提案している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/amid-looming-euro-zone-economic-downturn-ecbs-lagarde-worries-about-crypto-defi.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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