人気ミームコインDOGE、「最も深刻な」犯罪に利用される

DOGE164148233_s.jpg

 ブロックチェーン分析企業エリプティックの最新レポートによると、時価総額で世界最大のミームコインであるドージコイン(DOGE)は、不正行為者に「最も深刻な犯罪」で利用されているという。

 同社によると、ドージコインが合法的な商品の決済手段として人気を集めるにつれ、不正行為者の目にも留まるようになったということだ。

 エリプティックは、「数百万ドル相当のドージコイン取引が違法行為と関連している」と指摘。そのほとんどが不正行為、詐欺、ポンジ・スキームのほか、テロ資金やCSAM(児童性的虐待のコンテンツ)の販売者など、より深刻な犯罪であるという。

 同社は、テロ資金調達のためにドージコインが利用されていると指摘し、イスラエルのNBCTF(テロ対策資金調達のための国家局)が21年、過激派組織ハマスに関連するとみられていた84の暗号資産(仮想通貨)ウォレットに対し、差し押さえ命令を発令したことに言及している。その中には、4万235ドル相当のドージコインが含まれていた。

 エリプティックは、「ビットコイン(BTC)やテザー(USDT)に比べれば少額だが、これはハマスなどの組織による多種多様な暗号資産の認識、および採用の増加を示す例である」と説明している。

 また、ダークネットとクリアネットの両方で活動し、ドージコインを決済手段として受け入れるCSAM販売者が、少ないながら増加傾向にあることも明らかにされた。

 しかし、CSAMコミュニティ内でのドージコイン利用率は「現在は非常に低く、これまでに確認された支払いは世界で3000ドル以下である」ということだ。

 ドージコインは、ダークネット市場の不正行為者によっても利用されている。例えば、「電話と電子メール洪水サービス」と自称するJust-Killは、ドージコインを使った入金や寄付にも対応している。

 エリプティックによると、ドージコインは極右過激派グループの資金調達にも利用されているという。

 13年に冗談で作られたドージコインは、テスラおよびスペースXのCEO(最高経営責任者)イーロン・マスク氏の宣伝と支援のおかげで成功し、世界最大の暗号資産の1つとなった。

 UTC(協定世界時)23日8時52分、ドージコインは85億ドルの時価総額で11位の通貨となっている。前日比3.2%高、前週比0.5%高の1DOGE=0.063ドルで取引されている。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/popular-meme-coin-dogecoin-used-in-most-serious-crimes.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

ランキングページ
ビットコイン詳細ページ
イーサ詳細ページ
XRP詳細ページ
ICOレーティングについて