ポルカドット、より分散化され検閲耐性のあるガバナンスV2を発表

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 ブロックチェーンプロトコルのポルカドット(DOT)は、より分散化され、検閲耐性を備えることを目指し、ガバナンス構造を変更すると発表した。

 Gov2と名付けられた新たなガバナンスシステムは、ポルカドットの受動的ステークホルダーを代表することを目的とした、オンチェーンアカウントの選出機関であるCouncil(評議会)の責任を、トークン保有者に移行することを狙いとしている。

 評議会が中央集権的であり、一般的に匿名ではないことを考えると、この変更によりポルカドットはより分散化され、検閲耐性を持てるようになる。ポルカドットはクリプトニュースに共有した発表の中で、評議会は「プロトコルをある程度の危険にさらすだけでなく、個々の評議会メンバーにさまざまな方法で行動するよう圧力をかけてしまう恐れがある」と説明している。

 新たなガバナンスモデルは、「日々の意思決定の実用的手段」も変更するとしている。現在、「オール・オア・ナッシング」の投票モデルは1つしか存在せず、そのため一度で決定できる投票は1つだけである。

 しかし、Gov2では、「投票の影響をより良く見定め、迅速にする」ことで、システムが対応できる集団意思決定の数が飛躍的に増加する。

 一方、この新しいガバナンスモデルは、「システムへの総ステーキング量の50%がシステムの将来を指揮する」という当初のガバナンス原則を変更するものではない。また、「トークンのステーク期間の長い保有者に、より大きな重みを与えるという、ポルカドットで生まれた『コンビクション投票』」を排除することもないということだ。

 新たなガバナンスモデルは、ポルカドットの姉妹ネットワークであるクサマ(KSM)でまもなく開始される。クサマでテストされた後、ポルカドットのネットワークで投票するための提案が行われる予定だ。

 UTC(協定世界時)29日12時10分、時価総額で11位のポルカドットは、1DOT=7.23ドルで取引されている。前日比8.3%安、前週比6.5%安となった。前年比では54%下落し、21年11月の史上最高値からは87%下落している。同時刻、94位のクサマは、1KSM=49ドル。前日比9.6%安、前週比8.3%安、前年比77%安となっている。21年5月に記録した史上最高値からは92%下落している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/polkadot-unveils-governance-v2-to-become-more-decentralized-and-censorship-resistant.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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