セルシウスが連邦破産法11条で再建試みる、CELは暴落

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 DeFi(分散型金融)融資プロトコルにすべての債務を返済したと報じられた後、財政難の暗号資産(仮想通貨)融資企業セルシウス(CEL)は、事業の安定化を図るために米国で連邦破産法11条の手続きを開始したと発表した。発表を受け、セルシウスは下落している。

 UTC(協定世界時)14日3時3分、セルシウスは一時1CEL=0.40ドルまで下落した後、前日比25%安の0.538ドルで取引されている。前月比では92%高となっている。

 連邦破産法11条は概して、企業やパートナーシップなどの組織再建について規定している。連邦破産法11条の適用を受けた債務者は通常、事業を継続させ、債権者に長期的な支払いを行うための再建計画を提案する。

 セルシウス共同創設者兼CEO(最高経営責任者)のアレックス・マシンスキー氏は声明で、「これは、われわれのコミュニティと会社にとって正しい決断だ」とコメント。「当社には、このプロセスを通じてセルシウスをリードする、強力で経験豊富なチームがいる」と述べた。

 同社は「通常の業務を継続する」ことを目指しているというが、手元資金の1億6700万ドルを用いて、「再建手続き中に一部事業をサポートする」ということだ。

 セルシウスは現時点で、顧客に引き出しを認める権限を要求していないが、連邦破産法11条の手続きを通じて顧客からの請求に対処するとしている。

 13日の申請に至る経緯として、セルシウスは6月、同社プラットフォーム上での引き出しや交換、送金を停止した。一時停止をしなければ、出金の加速により一部の顧客(最初に行動した顧客)には全額が支払われ、他の顧客はセルシウスが流動性の低い、あるいは長期的な資産展開活動から資金を確保するのを待ってから、回収を受けることになる、同社と説明している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://cryptonews.com/news/cel-crashes-as-celsius-enters-new-chapter-of-its-saga-and-its-restructuring.htm

This story originally appeared on cryptonews.com.

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