中央アフリカ、サンゴ・コイン販売の出足は鈍く

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 CAR(中央アフリカ共和国)独自の暗号資産(仮想通貨)である「サンゴ・コイン」が25日午後に販売を開始したが、出足は鈍いようだ。記事執筆時、販売されたトークンは2100万のサンゴ・コインのうち、5.47%となっている。

 政府は当初、最低購入額を500ドルに設定していたが、その後100ドルに変更している。ジェネシス(初回販売)サイクルの販売価格は0.10ドルであることから、CARは自国の通貨に多くの投資家を引き付けることを期待している。

 この出足は、サンゴ・コインのパフォーマンスが今後伸び悩むことを示している可能性があると、暗号資産専門家らは指摘している。Solriseで財務戦略責任者を務めるジョセフ・エドワード氏は、「暗号資産プロジェクトが初期発行を売り切れないのは悪い兆候だ」との見解を示した。

 エドワード氏は、サンド・コインとそのインフラの不明瞭さが原因であるとみている。

 CARは、この暗号資産プロジェクトのいくつかの点について詳細を十分に明かしておらず、見込み投資家の間で懸念が広まっている。ロイター通信によると、サンド・コインを上場する取引所も不明なままだ。また、どの会社が販売を支援しているかも明らかにされていない。

 匿名希望のある見込み投資家は、CARは中央集権的なインフラを持つ通貨を構築していると述べている。

●サンゴ・コイン、CAR経済を後押しできる

 一方、CARのフォースタン-アルシャンジュ・トゥアデラ大統領は、デジタル通貨が同国経済を向上させる可能性について楽観的な見方を示している。CARでは、長い間内戦が続いている。また、4月にエルサルバドルに次いで、世界で2番目にビットコインを法定通貨として採用した。

 それ以降、暗号資産市場は著しく低迷している。エルサルバドルのビットコインは、その投資価値の半分を失った。しかし、これがCAR政府の前進を止めることはなかった。「私たちにとって、正規の経済はもはや選択肢ではない」とトゥアデラ大統領は話している。

 CARはサンゴ・コインを利用し、鉱山と土地資源をトークン化する計画だ。サンゴ・コインのウェブサイトによると、外国人投資家は6000ドル相当のサンゴ・コインを3年間預けると、「電子住民」を取得できるようになるという。

 サンゴ・コインの販売は、4つのサイクルで1年間行われ、トークン価格は0.45ドルを上限に各サイクル後に上昇する。サンゴ・コインはビットコイン(BTC)のサイドチェーンであるサンゴ・ブロックチェーン上に構築されており、2つのチェーン間の相互運用性を確保している。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/car-public-sale-sango-coin/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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