FTX US、株式取引拡大後は株式オプション市場への参入を計画

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 サム・バンクマン・フリード氏率いる暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所FTXの米国部門は最近、米国全50州に株式取引を拡大すると発表した。報道によると、FTX USは次のステップとして、株式オプション市場に参入する準備を進めているようだ。

●FTX US、株式市場への参入に関心

 FTX US社長のブレット・ハリソン氏は、ブルームバーグとのインタビューでこの件について確認した。しかし、具体的なスケジュールは明らかにしなかった。同社広報担当の情報によると、オプション取引の開始には規制当局の審査が必要だという。ハリソン氏は、資産取引が低迷している間に提供商品を拡大することで、将来的な強気相場で訪れるかもしれない機会を活かすことができると考えている。

 オプション取引は長年にわたり、原資産をヘッジするため、あるいは特定の資産に投機するためのツールとしてみなされてきた。また、オプション取引はロビンフッド・マーケッツなどの取引所にとって、非常に収益性の高いビジネスとなっている。ロビンフッドは市場のピーク時、オプション取引のPFOF(個人投資家の注文をマーケットメーカーに転送することで得られる報酬)で7000万ドル近くの収益を上げていることは注目に値する。これは、S&P500以外の銘柄の取引に対するPFOFである、4900万ドルよりも多い。

●FTX US、手数料無料の株式取引を開始

 FTX USは最近、暗号資産投資と株式投資の両方を行える場を個人投資家に提供する計画の一環として、手数料無料の株式取引を開始した。ハリソン氏は、株式取引の初期段階では、損失を被る可能性があるとみている。しかし、暗号資産取引を含む他のサービスや、ブローカーや金融サービスプロバイダーに基本的な暗号資産サービスを販売することで、この損失を埋め合わせることができる。ハリソン氏は、既存のサービスを補完するために、株式取引サービスを開始したとも述べている。

 「投資家が株式に投資したい場合、異なるアプリ間で自分の貯蓄を分割したり、2つの異なる口座間で資金を移動したくはないだろう」とハリソン氏は話す。続けて、「投資家は、1つのアプリと体験で、複数の資産クラスを投資できるような、総合的な体験ができるようになってほしいと考えている。私たちは、株式と暗号資産を同じアプリケーションに統合することで、ユーザーにそれを提供していきたい」と述べた。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/ftx-us-equity-options-stock-trading/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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