モルガン・スタンレー、新たな求人募集で暗号資産への関与深める

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 米国の多国籍投資管理企業モルガン・スタンレーは、あらゆる事業領域において新しく画期的な暗号資産(仮想通貨)商品を幅広く生み出していくというビジョンを持つ商品開発マネージャーを探している。

 1日にリンクトインで更新された同社の求人情報によると、同社は投資ソリューション商品開発チームでのポジションなどを募集している。このチームは、投資信託、MMF(マネー・マーケット・ファンド)、大学貯蓄計画、ETF(上場投資信託)など、9000億ドル以上の資産を運用する幅広いサービスを提供している。

 商品開発マネージャーは、主にパッケージ商品やインデックスの指揮を担当することになる。この求人は、モルガン・スタンレーが暗号資産業界に足を踏み入れ、21年3月のプライベート・パッシブ・ファンド立ち上げに続き、商品を提供しようとしている証拠である。同社は、ギャラクシー・デジタルやNYDIGが管理する既存商品を使って暗号資産サービスを提供する計画について、同社ファイナンシャルアドバイザーに伝えていた。

 また、この求人募集からは、モルガン・スタンレーが、ファイナンシャルアドバイザーが選択できる幅広いサービスや商品を提供しようとしていることもわかる。新たなインデックスベースの投資商品やETP(上場取引型金融商品)が誕生すれば、インベスコ・ギャラクシーやフィデリティ、グレイスケールなど、さまざまな企業に広がる人気領域に参入することになる。

 しかし、ビットワイズCEO(最高経営責任者)であるハンター・ホースリ氏は、この求人の前提が重要であり、今のところは期待を抑える必要があるとコメントした。同氏によると、あるプロジェクトに人を雇っても、そこから商品が生まれるとは限らない。モルガン・スタンレーの求人は、同社の暗号資産商品ソリューションが200以上の資産管理会社によって利用される可能性があることも示唆している。

 このポジションが担う役割には、本社や支店、業界のイベントでのプレゼンテーションを含む、ファイナンシャルアドバイザーの商品利用に影響を与える機会を認識することなどがある。

 数日前、モルガン・スタンレーは、記録保管に関する調査に対処するため、2億ドルを支払い米規制当局と合意した。許可されていないメッセージ手段で従業員が連絡を取り合っていたことに関する調査を解決するため、同社は米SEC(証券取引員会)に1億2500万ドル、CFTC(商品先物取引委員会)には7500万ドルを支払う予定だ。

(イメージ写真提供:123RF)

https://www.coinspeaker.com/morgan-stanley-crypto-job-posting/

This story originally appeared on Coinspeaker.

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