ゲームストップ、NFT伸びずもFTXとの提携発表で暗号資産戦略を継続
ゲームストップは、NFT(非代替性トークン)の売上高が期待ほどではなかった後も、Web3分野への進出を減速していない。このビデオゲームと家電の小売業者は、FTXの子会社である暗号資産(仮想通貨)取引所FTX USとの提携を発表した。
ブルームバーグは、ゲームストップとFTX USは、新たな電子商取引・オンラインマーケティング計画で協力すると報道。取引の金額条件は明らかにされていない。ゲームストップは、一部店舗でFTXギフトカードの取り扱いも開始するということだ。
ブルームバーグによると、この提携はゲームストップにとっていくつかの意味があり、発表を受けて同社株価は11%上昇した。ゲームストップは、21年末の四半期に黒字を記録したのを最後に、収益が減少している。
ゲームストップは低迷する収益を改善する戦略を模索しているが、この提携は同社の暗号資産市場への進出を強化するものとなる。6月にはデジタルコレクターズアイテムの保管・受け取り・送信ができるウォレット、7月にNFTマーケットプレイスを発表しており、今回の提携はこれらに続くものとなった。
FTX USとの提携により、ゲームストップは、21年の成功で一躍を担った個人株取引アプリ、ロビンフッドともつながることができる。FTX USの創設者兼CEO(最高経営責任者)のサム・バンクマン・フリード氏は、22年にロビンフッドの株式7.6%を取得している。
フリード氏はロイター通信とのインタビューで、ロビンフッド買収の協議を進めているという噂を否定しているが、FTX USはデジタル資産取引手数料のみから収益源を多様化するため、株取引サービスを拡大し続けており、オプション取引を提供する計画もある。
●ゲームストップのNFT、プラスの結果はまだ得られず
ゲームストップのNFTへの路線変更は、まだ初期段階ではあるが、同社の収益に影響を与えるほどには至っていない。ブルームバーグによると、前回の四半期報告では、同社の純売上高は4%減少し、純損失は前四半期比2倍の1億870万ドルとなった。
ゲームストップNFTマーケットプレイスのデータでは、同社のゲーミングNFTの売上がなかなか伸びていないことが示されている。7月の販売開始初日には約198万ドル相当の売上があり、当初は話題になったものの、熱狂は冷めてしまったようだ。
データ収集サイトDappRadarのNFTデータによると、ゲームストップNFTの売上高は約65%減少している。同社マーケットプレイスは過去30日間で、約7800人のトレーダーから547万ドルのNFTを売り上げている。
一方、あるゲームの開発者が、自分のゲームと連動したアイテムが無断でマーケットプレイスで販売されていると訴え、同社のマーケットプレイスはすでに最初の法廷闘争に直面している。
(イメージ写真提供:123RF)
This story originally appeared on cryptonews.com.
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